「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「がんと癌は違います 知ってるようで知らない医学の言葉55」(山本健人)

えっ!?ナニ、このタイトル!?そーなの!?し、し、知らんかったー!!!(・_・;)
 
意識不明の重体。全治3カ月の怪我。ニュースや小説・ドラマによく登場する表現だが、「意識不明」も「全治」も実は医者はほとんど使わない。逆に「清潔・不潔」を医学用語として使うと白衣は「不潔」なもの、「がん」と「癌」も意味が違う。このような言葉をめぐる行き違いは、ときに医者との関係がギクシャクする原因になる。本書ではこれら「誤解の素」になる言葉をやさしく解説。医者の話がよく分かるようになり、ドラマ・小説はより面白くなり、人体の仕組みや病気のなりたちについても理解が深まる一冊」そのエッセンスを紹介しよう。


「患者は意識不明の重体です」「死亡の原因は心臓麻痺です」「あなたの怪我は全治3ヶ月です」これらはいずれも、医師が使うことのない表現であるー・そう言うと、驚かれる方が多いのではないでしょうか?これらは医療現場で使われることがなく、私たちがカルテに書くこともない言葉なのです。
 
・「免疫力を鍛えてコロナを防ぐ」「免疫力でがんを治す」「◯◯を食べて免疫力アップ」…実は「免疫力」という医学用語は存在しません。医学用語辞典には載っておらず、教科書でも学べない、不思議な言葉なのです。なぜでしょうか?
 
・本書では医学にまつわる用語を多数取り上げ、中高生でも分かる言葉で、その意味を分かりやすく解説しました。
 
【意識不明】ー「意識を失っているか否か」だけでは不十分
 
→ 重要なのは意識がどのくらい障害されているか、です。意識レベルが低くてもさほど命に関わらない、ということはしばしばあります。逆に「意識レベルは正常なのに命に関わるほど重症」というケースもあります。
 
【重体】ー重体・重傷・重症

→ 「重体」も、医療現場では使われない言葉です。また「重傷」もあまり使うことのない表現です。「病気の重さ」は、「重い」と「軽い」の二者択一ではなく、より重いレベルから軽いレベルのグラデーションがあるからです。
 
【全治◯ヶ月】ー多くの病気は「治った」が言えない
 
→ 医療現場で「全治」という言葉を使うことはありません。その理由は単純で、「全治=病気や怪我が完全に治った状態」を定義するのが難しすぎるからです。
 
【がんと癌】ー医学的には全く意味が違う
 
→ 平仮名の「がん」は、あらゆる悪性腫瘍の総称です。「がん」は、大きく二つのタイプに分かれ、「上皮性」と「非上皮性」です。上皮性の細胞ががん化したものだけを「癌」と漢字で書くのがルールです。
 
私が患者さんとコミュニケーションを取る上で最も強く意識するの「言葉の定義をきちんと説明し、その解釈を共有すること」です。同じ言葉を使っていても、それに対するお互いの解釈が違っていれば、思いもよらぬ誤解が生まれるからです。
 
 
「容体」「ショック症状」「心臓麻痺」「ご臨終」「コロナ」「貧血」「リンパ腺」「ヘルニア」「心停止」「複雑骨折」「肋膜炎」「治る」「認める」「清潔と不潔」「感受性」「様子を見る」など。
 
へー!!!φ(..)メモメモ 知らなかったなー!オモシロカッたなあー!これ、多くの人に共有したいなあ。超オススメです。(・∀・)