「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜無償の愛とは?…『おおきな木』(シェル・シルヴァスタイン)

おおきな木

おおきな木

最近はトシのせいか涙もろくなって困る…。結婚式や映画や本やテレビのドキュメンタリーを見ても泣けてくる…。(>_<)
そしてこの本も泣ける…。(ToT)/なぜか両親や祖父母のこと、それから故郷・新潟の十日町市松之山の田園風景を思い出してしまった。


人に尽くすとは?無償の愛とは?人に与えるとはどういうことなのか?そんなことを学んだ気がする。
もちろん子供にも読んで欲しいけど、大人のための絵本でもあるね〜。そのエッセンスを紹介しよう。


昔、りんごの木があって…かわいいちびっこと仲良し。
毎日ちびっこは やってきて、木の葉をあつめ
かんむりこしらえて  森の王様きどり
ちびっこは 木の幹に よじのぼり 枝にぶらさがり りんごを食べる
木とちびっこは かくれんぼう 遊びつかれて こかげでお昼寝
ちびっこは 木が 大好き
そう とても 大好き だから 木も うれしかった


けれども 時は 流れていく
ちびっこは 少し 大人になり
木は たいてい ひとりぽっち
ところがある日 そのこが ひょっこり来たので 木はいった


「さあ ぼうや 私の幹に おのぼりよ。 私の枝にぶらさがり りんごをお食べ。こかげで遊び、楽しく 過ごしておゆきよ ぼうや」


するとそのこは「ぼくは もう大きいんだよ 木登りなんて おかしくて 買い物が してみたいだから お金が欲しいんだ おこづかいを くれるか」


木はいった 「困ったねえ わたしに お金は ないのだよ あるのは 葉っぱとりんごだけ  それじゃ ぼうや わたしの りんごを もぎとって 町で 売ったら どうだろう そうすれば お金もできて 楽しくやれるよ」


そこで そのこは 木に よじのぼり りんごをもぎとり みんな もっていってしまった。
木は それで うれしかった。


だが それから そのこは 長い間 来なかった…。木は 悲しかった


ところが ある日  そのこが ひょっこり 戻ってきたので 
嬉しさ いっぱい からだを 震わせ 木はいった


「さあ ぼうや わたしの幹に お登りよ わたしの枝に ぶらさがり 楽しく おゆきよ ぼうや」


「木登りしている 暇はない 」 大人になった  そのこは 言った
「暖かな 家が 欲しい。 お嫁さんが欲しい 子供が欲しい だから家がいる。僕に家を くれるかい。」


木がいった 「わたしには 家はないのだよ この 森が わたしの だから だけど わたしの 枝を切り 家を 建てることは できるはず それで 楽しく やれるでしょう」


そこで 男は 枝を切り払い 自分の 家を 建てるため みんな 持っていってしまった 
木は それで うれしかった 


そして成長した男は…?…やがて年老いた男は…?そして木の運命は…?


ん…なんも言えねえ…!北島康介ふうに…)シンプルな絵も印象的。静かな感動!親に感謝したくなりました。(ToT)/~~~オススメです。