「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「あのときすきになったよ」(薫くみこ・飯野和好)

 

このタイトルとインパクトのある表紙の絵に惹かれて読みました。わかるなあ。人を好きになる瞬間ってあるよね?そう、そうその時に好きになったんだよね。(・∀・)

 

「あの子とあったのはどこだっけ?けんかしたのはいつだっけ?なんでなかよくなったんだっけ?ちっともすきじゃなかったのに、すきになったのはなんでかなあ…」そのエッセンスを紹介しよう。

 

おしっこもらしていばっかりいるから「しっこさん」ほんとは「きくちまりか」。しっこさんは、すこししかしゃべらない。いつも怒ったみたいな顔をしている。しっこさんは、時々、私の邪魔をする。「しっこのしっこたれ うんこたれ ぶたぶたのぶう おにばばのはなくそ」悪口が体中で暴れまわった。

 

とあることから仲良くなるきっかけになった。だんだん仲良くなる二人。

 

あるとき「手をたたきましょう」を歌ってるとき、おしっこがしたくなった。「足踏みをしましょう」をしたとき、おしっこが出てしまった。くつしたがぬれてく……。うわばきも ぬれてくて……どうしよう、どうしようと思いながら水たまりがひろがっていった。

 

そのときザーッとうしろで音がして わたしの水たまりが流された。ふりむくとしっこさんが 花瓶を逆さにもって、水をぶちまけ あじさいの真ん中に立っていた。

 

しっこさんは先生が怒っても 黙っていた。廊下に出されても黙っていた。わたしは泣きながら「きくちさんは悪くない」といったけど、先生は、わたしの話をいっこも聞いてくれなかった。

 

きくちさん、ごめんね。まりかちゃん、ごめんね。しっこさんなんて もういわない。帰りの会のあいだじゅう わたしは心の中でいっていた。

 

わたしは悪い。わたしが悪い。まりかちゃんが許してくれるまで わたしは百まんかいでも、五百まんかいでも ずっとあやまる。

 

「まりかちゃん、ごめんね」「うん」

 

いいなあ。伝わるなあ。これは二人の心は通じ合うよねえ。友情っていいなあ。感動的だなあ。泣きそうになるなあ。オススメです。(・∀・)