「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜仕事の壁を突破する!…『朝令暮改の発想』(鈴木敏文)

朝令暮改の発想―仕事の壁を突破する95の直言

朝令暮改の発想―仕事の壁を突破する95の直言

今、私が最も注目する経営者のひとりがセブン&アイグループのトップでもある鈴木敏文氏。以前ここでも取り上げたね。

BOOK〜稀代の名経営者の原則とは?…『鈴木敏文 考える原則』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20071212


日本で初めてコンビニを導入し、セブンイレブンを日本一のコンビニチェーンに育て上げ、全世界総売上八兆円の巨大流通グループを率いるカリスマ経営者が仕事の奥義を伝授する、この一冊。朝令暮改は、以前は悪い意味だったけど、迷える時代の現代では、「変化に対するスピード感」に対応できるという意味を持つよね。ツボとコツを紹介しよう。(^_-)-☆


・ゴルフでフォローの風が吹いている時は、ボールは風に乗っていき、飛距離も伸びる。しかしアゲンストの風ではきちんとクラブのスイートスポット(真芯の一点)に当てないとどこに飛んでいくかわからない。実力が結果にストレートに表れる。日頃から熱心に練習に取り組み、正しいフォームを身につけ、技術を磨いていればその努力が報われて、周りの人たちが出せないような成果を出すこともできる。まさに、今はそんな取り組み方が求められている。


・人の生き方には、人生の中長期的な目標を設定し、そこから逆算していつまでに何をすべきかを考え、着実に実現していく計画的な生き方と、目の前に飛び込んでくる様々な課題に一つ一つ向き合いながら、その都度を本気で仕事に取り組み、その結果として人生が一段一段積み上がっていく生き方があるように思います。どちらかを選ぶのは人それぞれですが、わたしの人生は明らかに、一日一日を生きながら、目の前に浮かんだチャンスをつかみ、実現していくというその繰り返しだったように思います。


常に危機感と緊張感を忘れずに困難に挑戦していく。その意識を一瞬でも忘れ、「このくらいやればいいだろう」と慢心したといからマンネリ化がはびこり、衰退が始まります。そもそも本当の意味で「仕事をする」とは自分で問題を見つけ、答えを出し、解決していく。それができて初めて「本当の仕事」といえる。あなたは本当に「仕事」をしているだろうか?


「まあまあ」「なあなあ」に流れたときからすべての停滞が始まります。私が経営を行う上で徹底して排除してきたのが、安易は妥協やなれあいでした。
セブンイレブンで扱う弁当や総菜類はコンビニで売る商品だからこそ、「家庭で食べるもの以上に安全安心でなければならない」と社員に言い続けています。


・重要なのは、「顧客のために」と考えるのではなく、「顧客の立場」で考えることです。私はレジは打てなくても、「顧客の立場」で考えることができます。「顧客を満足させる」のではなく「顧客が満足する」ことです。


・ものが売れないのは、まだ表面に表れず顕在化していない消費者のニーズを掘り起こすような新しい商品やサービスを提供できていない自分たちに責任があります。


「われわれの競争相手は競合他社ではない。真の競争相手は目まぐるしく変化する顧客のニーズそのものである」と訴え続けています。
2001年アメリ同時多発テロの影響で消費の悪化が懸念された中の10月末に、イトーヨーカ堂で一着8,200円の紳士ビジネススーツと婦人スーツを期間限定で売り出しました。なんと5日間で11万着を売り上げました。ところが、4週間後に同じセールス行った時には、もう最初のような勢いでは売れませんでした。1回目のセールスはこれまでになかった「新しい仕掛け」として顧客が価値を認めたから。顧客のニーズはわずか4週間で変化しました。


真のプロフェッショナルとは、過去の経験をその都度否定的に問い直すことのできる人です。イチロー選手も常に「もう一人の自分」から自分を客観視して「こうあるべきだ」という理想のフォームと現状とのズレを認識し、今度はこう改善していこうと意識していくといいます。これこそが真のプロフェッショナルの姿でしょう。


困難な課題であっても、目標が明確になれば、それを目指していままでのやり方を見直し、新しい仕事の発想を模索する。このとき過去の経験の呪縛から離れられれば、先入観なしに自分本来の感性や好奇心を存分に発揮し、自由に考え、感じることで壁を破らせることができます。


「基本の徹底」ができないと「変化対応」もできない。スポーツ選手でも音楽家でも、本当のプロフェッショナルは毎日、基本練習を欠かさないといいます。協議でも基本の規定演技をこなせるようになって初めて自由演技ができるうようになるのです。もし思うように成績が伸びなければ、もう一度、基本の徹底から始めてみるべきでしょう。


「声かけ」で「顧客の背中」を押す。セブンイレブンのレジで、顧客がチラッとカウンター上のおでんに目を向けたら、「おでんはいかがでしょうか」声かけをしてみる。セブンイレブンのおでんは特につゆのだしにこだわっています」「おでん種もひと手間かけています」といった話題を出せば、ちょっとしたコミュニケーションが生まれます。人間だれでも相手に声をかけてもらうのはうれしいものです。


常に問題意識を持つということは、頭の中に「フック(釣り針、とめがね)」を用意しておくということ。自分の関心のあることについて、きちっとフックをもつことです。このフックは新しいことに挑戦しようという意欲があればあるほど鋭く磨かれていって。意味ある先行情報が引っ掛かっていきます。


・上司は「ポリスマン」ではなく対話を伴った慕われる「よきティーチャー」でなければならない。


いつもポストイット(付箋)を用意しながら本を読むんだけど、付箋だらけになっちゃった…。どんなビジネスにもこのあり方は使えるよ!(^v^)