- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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BOOK〜究極のくだらなさ&下品さに爆笑!…『ララピポ』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20081006
気に入った作者がいると次から次へと他の作品が読みたくなってくる。この本はスポーツを題材としたエッセイなんだけどその目の付け所がまたオモシロイ!ギャハハ〜!その一部を紹介しちゃおう!
・「あいまいな日本と優勢勝ち」
〜サッカーのPK戦はよく考えるとオカシイ…。どうして延長戦まで死力を尽くして戦った両チームがあんな単純なジャンケンのような方法で勝者を決めるのか…。ここまでやったならあと30分でもケリがつくまでゲームを続ければいいのではないか!?
言われてみればそうだ。野球で「延長12回を戦ったけど決着がつかなかったのでこれからホームラン競争をして勝敗を決めまーす」といったら観客は黙っていないだろう。オールスター・ゲームの余興じゃあるまいし、なにがホームラン競争だ、ふざけるな!である。…。
・「50メートル走タイムと彼の黄金時代」
〜小学生のころ「足が速い」といえば「なかなかやるな」「あなどれん」と、尊敬の対象であった。
逆に「足の遅い」少年はどんなに頭が良くても軽んじられてしまった。で、こうした「足が速い」信仰はだいたい高校生ぐらいでフェイドアウトする。いわんや社会に出れば屁の役にもたたない。「ねえねえ、営業の○○さん、足が速いんだって、ステキだわあ」ということはない…。そしてそれがあとの人生にどんな影響を及ぼすかというと…。
・「ボブスレーの前から2番目の選手は何をする人なのか?」
〜2人乗りと4人乗りとがあるボブスレー。一番前の選手はかじ取りをしなければならないし、いちばん後ろの選手は最後まで押さなければならない。では、2番目と3番目の選手は何をする人なのか?…。「えっ、あなたもメダルもらえるの?」と無礼な感想を抱いてしまう私…。
・「スポーツの国際化と名前の困惑」
〜長野オリンピックのジャンプ競技のフィンランドの選手に「アホネン」という選手がいて思わず笑ってしまった。元・中日ドラゴンズの大豊泰昭という台湾の選手の本名は「陳大豊(チン・タイホウ)」。1962年大毎オリオンズにいた外国人選手「マンコビッチ」…さすがに球団は「マニー」という名前で登録した。サッカーで有名な「オマーン」という国は実際は、「OMAN」で、オマーンと呼ぶのは日本だけで世界中の国は「オマン」と呼んでいる。そうそう、大リーグに「オッチンコ」という選手もいたそうだ。日本に来て、マンコビッチ選手と対戦したら…。(^v^)
その他、「レスリングのタイツはなぜ乳首をだすのか」、「図書館のスポーツ新聞と利用者の自意識」、「高校野球とコールド負けの青春」、「ハイジャンプと着地という現実」などは、思わず、なるほど〜!!!とうなってしまうほど。笑いたい時にどうぞ!(^◇^)