いや〜〜昨日の五輪の野球の準々決勝、アメリカ VS 日本。よかったねえ〜!なぜか負ける気がしなかったよね〜!!!「流れ」が日本に向いてたもんね。解説の宮本慎也さんと師匠のノムさん対談集をちょうど読んでいたのよー!♪(笑)
「戦力に恵まれないヤクルトを率いて、1990年代、常に巨人と優勝争いを続けたのがヤクルト。就任前は万年Bクラスの弱小球団を率いたのが野村克也監督だった。就任5年目、遊撃手として入団してきた宮本慎也氏が、現役時代のミーティングノートを開き、師匠・野村氏の教えを振り返る。ミーティングは弱者が強者を倒す「心」を作るためにあった……。そのエッセンスは、時代やジャンルを超えて通じる戦略モデルだ」そのエッセンスを紹介しよう。
・(宮本)野村監督は、強さには「圧倒的な強さ」と「 相対的な強さ」の2種類があると言います。 90勝で勝ったソフトバンクは前者、ヤクルトは後者です。「 相手の力が10だとして、 こちらが6ぐらいまでなら勝ち目がある」 僕もまったくその通りだと思います。相手が格上の場合、 間違っても同じ戦い方をしてはいけません。言葉は悪いですが、 正面からぶつかっていってはいけないのです。 弱者は弱者であることを意識することで、 それを武器にすることができます。
・(野村)優勝するチームには、二通りの道があると考える。 一つは手段を選ばずに選手をかき集め、絶対的な強さを持つこと。 これが王道である。もう一つは、 優勝にふさわしい心を持ったチームにすることだ。
・実際に、 人間は普段の生活で情報のインプットとアウトプットを行うとき、 「聞く50%」「話す30%」「読む15%」「書く5%」 程度が標準だという。つまり、心をつくるには、 誰から何を聞くかが大事なのだ。気力・知力・体力の3つの中で、 野球選手にもっとも不足しているのは知力だ。 だからそこを補う必要がある。 本を読めと言っても選手は読まないだろう。 だったら話して聞かせるしかない。 私が言葉を持たない人は監督になる資格がないと言う理由もそこに ある。
・(宮本)言葉を覚える作業は、ストレッチに似ていました。 ストレッチをすればするほど可動域が広がるように、 言葉を覚えれば覚えるほど、思考の範囲が広がっていくのです。
・うまくいかないときは大きく変えるのではなく、 小さなことを変え、それを続けていくことが大事です。
・(野村)仕事が楽しみなら人生は楽園だ。 義務なら人生は地獄だ。
・最近、私は「とは理論」というのを提唱している。野球とは。 守備とは。攻撃とは。何でもいいのだ。 それに答えていくことで考えが深まる。 宮本に野球とはと尋ねたら即答した。「頭のスポーツです」と。 さすがだ。どう考えても頭のスポーツだ。 イニングごとに間があり、一打席ごとに間があり、 一球ごとに間がある。 あんなに自らの意思で間を取れる対戦型スポーツは他にない。 その間に考え、備える。そこに野球の本質がある。 技術に限界はあるが、頭脳は無限だ。頭を使わない手はない。
・私はヤマを張らせたら日本一だという自負がある。
・私は現役時代も監督になってからも、いつも3回、 試合をしていた。試合前に行う想像野球と、実際に戦う野球と、 試合後の反省野球だ。
・「カン」には3つの「カン」がある。「感」と「勘」と「観」 だ。「感」は五感の感覚、その五感を磨き、 突き抜けると第六感と呼ばれる「勘」が得られる。3つ目の「観」 は、感と勘で得られた経験をもとに「大局観」 という言葉に代表されるように全体の流れの中で物事を判断する能 力のことである。同じ「観」でも、 もっともいけないのは固定観念と先入観だ。「先入観は罪、 固定観念は悪」と言って戒めている。
・「妥協」「限定」「満足」この3つだけは絶対に禁句だ。
・(宮本)性格を疑われそうですが、僕の特技は盗み聞きです。 僕はこの特技によって、かなり得をしています。 そのターゲットになっていたは古田敦也さんです。僕が知る限り、 もっとも頭のいい野球選手であもあります。
・(野村)投手がアウトを取る方法は3つある。フライか、 ゴロか、三振だ。この3つのうち、どの道を選ぶかによって、 投手の人生は決まる。
・プロ野球の世界で通用する選手は、3通り。「 才能があって努力する選手」「才能はそれほどないけど、 すごい努力をする選手」「 才能があってもぜんぜん練習をしない選手」1番目は、 長嶋とイチロー、プロ野球選手のほとんどはこのタイプだ。 2番目は宮本と稲葉だ。二人が大成したのは、 ただ単に練習量が多かったからではない。 正しい努力を人一倍重ねたからである。 3番目はただ一人広瀬叔功だ。
・努力には2種類ある。「模倣型努力」「探究型努力」だ。
・(宮本)普通の人が気付かないようなところ。 細かな仕草にこそ、その人の本質が表れます。
しかも侍ジャパンの監督がノムさんの弟子の稲葉篤紀だもんね。これもご縁がある。金メダルまでいってほしいねえ。オススメです。(・∀・)