- 作者: 石神秀幸
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2007/07/19
- メディア: 新書
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さて、今日はラーメンネタだけど、『GOURMET』ではなくて『BOOK』だよ。著者は、テレビ東京『TVチャンピオン』第三、四回ラーメン王選手権優勝の若きラーメン王、石神秀幸氏。
この本はスゴイ!何がスゴイのかっていうとラーメン本なのに、新書だということ。ラーメンの写真がひとつも出ていないこと。 なのに中身は濃いよ〜!ツボとコツを紹介しよう。
・小学生のころまでは偏食が激しく、食に対する興味など皆無に等しい子どもだったのだが、マンガ『美味しんぼ』(小学館)に出会って、人生が180度変わってしまったのです。そう、食の世界がどれほど奥深いかを知り、のめり込んでいってしまいました。
偏食がピタッと治り、苦手な食べ物をがなくなりました。それからというもの、私の頭のなかは寝ても覚めても食のことで一杯でした。
・百貨店の物産展や催事出店を狙って日本各地の料理を味わう。書店では、料理の専門書や飲食店のガイドブックを立ち読みをして知識を蓄える、テキヤでバイトする、トンカツ、カレー、ケーキを連食したり、自宅で料理をしたり、JRの青春18きっぷを利用したり、ヒッチハイクで交通費で浮かし、日本全国を廻って各地の評判の店を食べ歩きました。
・そこで廻った三軒のラーメン屋が私のラーメン観を変えたのです。「ラーメンというものは、店ごとに味もつくりもまったく違う、奥深い料理だ」と。
一軒目は恵比寿の「香月」。二軒目は、渋谷の「喜楽」、三軒目は世田谷区池尻の「天下一品」。
ラーメン 香月
http://www.kazki.com/entrance.htm
ぐるなびラーメン 喜楽
http://ramen.gnavi.co.jp/shop/jp/g525000n.htm
天下一品
http://www.tenkaippin.co.jp/pcindex.html
・ラーメン評論家を生業とすることを決めてからは、それまで自己満足の領域にとどまっていた食べ歩きに「責任」の二文字が重くのしかかりました。特に力を入れたのが、日々の体調によって変化する「味覚のコンディション」の把握です。
プロとして活動するには、単に感覚の鋭さだけではなく、現在の自分の舌が味を正確に分析できる状態にあるかの判断も重要です。批評は、時として料理人や経営者の人生を左右することにもなり得るので、正確な評価ができない状態で味を語るべきではありません。私の場合は、朝昼晩と特定の飲料を飲み、その感じ方で自分の舌の状態を把握するようにしています。
・和食やフレンチなどの地位の確立された料理と比べて料理界におけるラーメンの地位向上に尽力することが、仕事としてやりがいがあり、真っ当ではないかと考えたのです。ラーメンは、歴史が浅く制約のない食べ物であるがゆえに、国内外のさまざまな料理の要素を積極的に取り組んでいる、進化の途上にある魅力溢れる料理なのです。
などなど、石神氏の真摯な姿勢が伝わってくる。どのジャングル…ジャンルでも頂点を極めている人はスゴイね…。中身も深いよ!(^◇^)
行列のできる店はホントに美味しいのか?醤油・味噌・塩・豚骨に続く第五のラーメン「鶏白湯」(とりぱいたん)とは?なぜ「魚介ダシ」がこんなに流行るのか?などなど読み応えたっぷりよ!(^^♪ああ〜またラーメン食べたくなった…。(^◇^)
ラーメン王 石神秀幸 オフィシャルブログ 神の舌を持つ男
http://ameblo.jp/ishigamihideyuki/