ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)
- 作者: 島田紳助
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/05
- メディア: 新書
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彼はタレントとしての成功が偶然ではないことを証明するために、様々なビジネスをしている。未だに一度も失敗したことがない紳助が明らかにする、全業種に応用可能な経営哲学がこれだ!
特に印象に残ったところを紹介しちゃおう!(^◇^)
・人に何かを買ってもらうということは、人の心を動かすということ。僕は、この「人の心を動かす」ということが大好きなのだ。誰かが喜んだり笑ったりする顔を思い描けば、アイデアはいくらでも沸いてくる。「こういうモノを作ったら売れるんとちゃうか」「こういう店をやったら流行るやろ」。
・漫才師になることを目指していた頃、僕は売れている先輩芸人の漫才をすべてノートに書きとめて、どこでお客が笑うのか、どこでお客は引いてしまうのか、人が笑うパターンを徹底的に分析して、自分の漫才のネタを作り上げていった。そうやって練り上げたアイデアが、実際のお客さんに通用するかどうか、それを確かめることが、自分が漫才をしていく上で重要なモチベーションになっていたのだ。
・たまたまでも実力でも、成功したんやからええやないか、とは思えない。たまたまの成功なんかじゃない。自分が成功したのは、自分にそれだけの能力があったからだと証明したい。それも他の誰かにではなく、自分自身の心に。僕がもう一度無名になって、もう一度最初からタレントとして成功したら、たまたまでないことを証明できるけれども、それは不可能な話。
そこで、店を作るということは、無名の新しいタレントを作ることと同じようなことだと考えている。
・「アイデアを、どうやって思いつくんですか?」よく聞かれるが、それはある種の職業病だ。いかにして人を楽しませるか、どうすれば人が喜ぶかを、いつも自然に考えている。
・僕の知り合いのあるお金持ちが、自分も鮨屋をやると言い出したことがある。僕はやめたほうがいいと言った。楽しみのためにやるなら、絶対に楽しめないからやめた方がいい。なぜなら順番が逆だからだ。鮨屋をしたいから、職人を探すという考え方は間違いの元なのだ。
あなたがこいつを男にしたいと思うような人に出会って、たまたまその人間が鮨職人だったから、鮨屋をやろうという話なら賛成できる。別の言い方をすれば、一緒にビジネスをするなら、こいつにだったら裏切られても仕方がないと思えるくらい好きになった人間とやるべきなのだ。
・お腹を空かせた学生の顔を見て、ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する。「オバチャンの店に行くのは腹いっぱい食えるからや」と学生は言うかもしれないが、ほんとはみんな、オバチャンの気持ちが嬉しいのだ。客は料理だけを食べているんじゃない。店の人の気持ちも一緒に食べているのだ。だから、商売をする人は、お客さんが本当に満足しているか、気持ちよく帰ってくれたかをいつも考えておく必要がある。それは「店とお客との心理戦」でもあるのだ。
結びに、心斎橋ビルの「寿司 はせ川」の壁に掛けた自筆の言葉を紹介しよう。
・70%の自信が日々勇気をくれ
30%のファンが努力を与えてくれる
・世の中にスーパーマンはいない
ただ、人よりほんの少し
ほんの少し勝てば世の中の勝者となる
・一年努力しても、一瞬の手抜きでチャラになる
人生は耐久レース
・世の中の人全てを愛する必要はない
自分を愛してくれる人、信頼してくれる人を愛せばいい
・夢を叶える最大の方法は
強く強く念じ、強く強くイメージする事
そして酒を飲み語る事
・チームはせ川で夢を持ち、努力し、一緒に感動し、笑う
そんな仲間でいましょう
・どこへ行きたいかわからぬ者に
進む道などわかるはずがない
・うまく行かない事を環境のせいにする人間は
絶対に幸せになれない
・夢中で努力している瞬間
ずい分、時間がたてば、気づく
あの頃、字のごとく夢の中だったと
・他人の為、家族の為に働くのではない
自分が幸せになる為に
努力し働くのです
・人生プラスマイナスゼロである
しかしマイナスをプラスに変えた人が勝者となる
失敗してしゃがんだ後はジャンプです
…深いなあ!いいなあ!紳助は!(^◇^)じゃあ、将来の夢のフォーク居酒屋も、やりたいからやるんじゃないってことか?出資する方に回るかな。(^_^;)