「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜なぜあれほど打てるのか?…『イチローの脳を科学する』

イチローの事を書いた本は一体何冊くらいあるのだろうか?(^◇^)その中でもこの本は脳生理学の立場から捉えているという点では、ちょっと変わっている。

2007年、大リーグ入団以来7年連続で「200安打100得点30盗塁以上」を達成し、ゴールドグラブ賞を受賞したイチロー。世界最高の選手である彼のプレーを制御する脳は、いったいどうなっているのか?卓抜したセンスを持ちながらも「努力の人」であるイチローに、彼の脳はどう応えているのか?イチローの少年時代から現在までの行動と活躍を追いながら、人間の脳の働きと発達のメカニズムが自然にわかる、もっともやさしい脳科学の本。そのツボとコツを紹介しよう。


イチローの素晴らしい反射神経、動体視力、瞬間視力、柔軟な反応性、人一倍の負けず嫌いなどは、天から与えられた才能であり、遺伝子に基づくことが大きいと思われます。その才能の上に、父親の厳しいけれども愛情に満ちた指導の下に幼少期、青年期を徹底した野球づけという環境に身を置いたこと、その後も高校野球プロ野球、、メジャーリーグというさらにレベルの高い環境に身を置き、常に人一倍努力してきたこと。すなわち、受け継いだ遺伝子、最高の環境、大きな愛情、そして何よりも誰にも負けないたゆまぬ努力があって、現在のイチローが生み出されているのです。


・名電高野球部に入ったときに、当時の監督に「センター返しならいつでもできます」と宣言し、そのとおり打撃練習でピッチャーの投げるほとんどの球を真芯でとられて、ライナーでセンター中心に打ち返した。監督は、「今度は行ってきたモヤシみたいなやつは、ほんとに火星人だよ」と驚いたという。


・3歳からボール遊びを始め、小学校3年から中学校3年という、脳が発達し、神経細胞が枝ぶりを広げる時期に、毎日徹底的に打つ・投げる・走るという野球の基本動作を繰り返し訓練したことによって、野球の運動に必要な神経回路が他人よりも、より密により強く形成されている。


・「体で覚える」という表現がありますが、これは繰り返し練習することによって神経細胞同士の連絡が強化され、意識しなくても、神経回路がよく働いて動作がうまくできるようになることを意味する。


「日本人がアメリカで野球をやろうと思ったら、何よりも大切なことは、自分で自分を教育できることだと思います。自分で自分をコーチできる能力。これは、絶対に必要でしょうね。これを身につけられるかどうかというのは、その人の意識、考え方、生き方に関わってきます。人のやることも自分のことのように捉えて、自分だったらどうするかということを常に考えれているかどうか」イチローは言います。

では、「自分で自分をコーチできる能力とは?」

①今、何が問題なのか意識し、課題を設定する。
②どうすればそれを解決できるか、との思いを持ち、考えめぐらす。
③それに向かって努力し、自分を高めていく。

ということができる。すなわち現状の冷静な分析と判断力、問題を解決しようとす強い意志と努力、そして将来に対する見通しや予測があって「自分で自分をコーチできる」のです。


簡単に言うと、天賦の才能、恵まれた環境、そしてたゆまぬ努力!(>_<) ん〜スゴイ! イチローと一緒の時代を生きている我々は幸せだね!