「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜イチローのすべて!…『イチロー・インタヴューズ』

イチロー・インタヴューズ ((文春新書))

イチロー・インタヴューズ ((文春新書))

イチロー関連の本はほとんど読んでいる。毎回読むたびに深い感慨がある。これもよかったよね。(^u^)


BOOK〜一流になるヒント!…『イチロー 魂の言葉』
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100413


そしてイチロー本の最新作がこれ。ここに並べたのは2000年、イチローがメジャーに挑戦することが決まってから、雑誌『Number』等に綴った30編のインタヴュー記事である。アメリカに渡って10年。数々の記録と栄光の陰で、何を悩み、何に苦しみ、何を発見してきたのか。メジャー生活のすべてがここにある。シアトルでのデビュー戦、首位打者、リーグMVP、メジャー記録262安打、WBC連覇から、不調にあえぐ苦悩、弓子夫人の献身、日の丸に寄せる想いまで ─。渡米が決定した2000年秋から2010年シーズン直前までの全100時間超のインタヴュー。


著者の石田雄太氏は語る、「イチローがやってくる。彼はジッとこちらを見据える。、最初の質問を切り出す。曖昧な語尾は禁物だ。訊きたいことがあっても語尾の方向性が少しでもずれると、思わぬ方向から答えが返ってきてしまうことになる、彼の答えに反応して、できる限りノートに視線は落とさずに、質問を重ねる。イチローが、言葉を探すために熟考する。それが十秒でも、一分であっても、彼が考えている間は口を挟んではならない。もちろんその間、視線は外せない。じっと待っていれば、答えは必ず返ってくる。返ってきた答えは、自分だけの宝物だ。なぜなら、世界中でこのイチローの言葉を聴いていたのは、一人なのだから」
その珠玉の言葉を紹介しよう。


・自分がカッコいいと思うところがあるとしたら、世の中に流されないところと、逃げないところかな。どんな結果に対しても、僕はそれを受け入れる。失敗した時の自分の立場が怖いからといって、変な理由づけはしません。だから僕の発している言葉にウソはないはずです。


・自分が天才とは思わないですね。それだけのことをやってきたわけですから


・よく、通用するとか、しないとか、必ず言うじゃないですか、みんな。何言ってんだと思いますね。とても悲しい気持ちになりますよ。野球に限らず、新しい世界に挑戦しようとしている人間に対して、通用するのか、って……どういうことなんですかね。


・これまでも常にプレッシャーを自分にかけてきましたし、そういう状況はたくさんありました。それをくぐり抜けてきた、乗り越えてきたという自信がありますから、どんな状況が目の前に現われても動揺したりすることはないし、普通の精神状態で目の前の状況をこなすことができる自信はあります。


・ゲームに対する気持ち、想いというものが強ければ、それは精神的なレベルが高いということになるんでしょう。そういう選手は、ガッツポーズをしたり、ヘルメットを投げつけたり、叫んだり、悔しがったり、そういう感情を表に出したりしないですよ。メジャーにはそういう選手が多い。特にヤンキースには多いんじゃないですか。


・(自分自身で、“鈴木一朗”って、どんなヤツだと思ってます?と聞かれて)
うーん…どんなヤツだろう。まあ、つきあいづらいヤツだろうね(笑)。どっちかというと、理屈で話を進めていくタイプだから。理屈じゃないところが多い人って、けっこういるじゃないですか。僕はそこを突いていっちゃうわけですよ。そうすると、「やなヤツだなあ」って思われるでしょう。それは、つきあいづらいですよね。そうじゃないと納得できない性格だから。


・ゲームに入っていくためにはいろいろな準備をしておけば、試合が終わった時にも後悔がないじゃないですか。例えば、グラブの手入れを前の日にしなかった。その次のゲームでたまたまよくないプレーをしてしまったら、おそらくこそこで後悔が生まれるわけですよ。そういう要素をなくしていきたい。試合に入るまでに、全部。それで試合に臨みたい。そうすれば、どうしてダメだったかという理由もわかりやすいですからね。要するに、“準備”というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていく、ということですね。


・(元ピッチャーとして、もし自分が投げたらイチローというバッターをどう抑えるか?と聞かれて)
え、僕が?うーん、僕がピッチャーなら、バッターのイチローは絶対に抑えられないですよ。無理、無理、無理。もう真ん中に投げて、打ち損じを期待するしかない。打ち取ったという意識は持てないでしょうね。「あ、ミスしてくれたな」ということはあっても、打ち取るなんて、絶対、無理ですよ。だって、バッターがイチローなら、ピッチャーもあの“イチロー”なんですから(笑)。


僕は常に戦っています。苦しいのは当たり前だし、それもメジャーで野球をやる楽しみの一つなのかもしれません。一番苦しいと感じるのは、できるのにできないということ。相手にやられて、とてもそんなことは自分にはできないと思えるなら、まだいいんです。それは自分の力の無さですから、もうしょうがない。でも、できるはずのことができないからこそ、歯痒いし、悔しいんです。


・僕は今年で日米あわせて16年もプレーして、今、ようやくスタート地点に立ったという気がしているんです。これまで、いろんな数字を残してきて、これから先のモチベーションを保てるのかといろんな人に訊かれるんですけど、僕は、そこにはまったく心配していません。なぜならこれまで僕は野球選手として、何かをやったという達成感が残っていないからです。


・やれることはすべてやってきましたし、手を抜いたことは一度もありません。常にやれることをやろうとした自分がいた、それに対して準備ができた自分がいたことを誇りに思います。


王監督にも僕にも、野球のために命を削る覚悟があるということです。


ん…スゴイ!思わず背筋が伸びる気がするね…。(゜o゜)爪のアカでも飲んでみたいね…。めちゃ、おススメです。