「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

『ホームラン術』(鷲田康)

野球が大好き。24時間、野球のハナシが出来る自信がある。それくらい野球が好きなのだ。(^。^) そして野球の花はホームランだよね。
この本は、日米のホームラン打者を徹底検証。ルース、アーロン、マグワイアボンズ、さらに王、田淵、落合など、古今東西の名選手が甦る。そのエッセンスを紹介しよう。


本塁打が生まれる物理的な条件は、大きく分けて二つある。一つは打球の初速、もう1つが打球の打ち出し角−この二つがうまくバランスをとれたときに、ボールは最大限の飛距離を得ることができる。それでは打者には何が必要か?まず打球の初速を決定する最大のポイントはバットのスイングスピードである。スイングスピードが速ければ速いほど、その反発力を利用して打球の初速はアップすることになる。そしてもう一つの打ち出し角は、バットがボールを捕らえた瞬間の角度と、それによってボールに加えられるスピン量によって決定される。


イチローがメジャーで成功した最も大きな要素は、抜群のバットコントロールに代表されるテクニックと、並外れたスピードだった。それに対して松井は、やはりパワーでメジャーに挑まなければならないということだった。それは何を意味するのか?ひとことで言えば、メジャーの球団のフェンスを超える打球を打たなければならない、すなわちホームランだ。そのために松井は日本で築き上げた本塁打術をいともあっさり捨て去った。まず、アメリカで順応することを目指した。松井のそうさせた日米の違いは何だったのか?


・一年間のメジャーでのプレーを経験した松井秀喜は、「野球とベースボールは全く違う競技だった」と語った。同じルールで、ほぼ同じサイズのフィールドを使い、投げて、打って、走るという基本動作はすべて変わらない。それでもなお松井に、「全く違う競技」を言わしめる理由はいったいどこにあるのだろうか?それは、使用するボールの違い、投手の球質の違い、ストライクゾーンの違いだ


・なぜ身長177センチ、体重79キロと普通の体格に近かった王貞治が、868本もの本塁打を打つことができたのか?それにはたゆまぬ努力と技術的な研鑽があった。王は畳が擦り切れるまでバットを振って、一本足打法という究極の本塁打術を編み出した。また、野村克也は相手投手の配球を読み、田淵幸一はボールの中心のやや下を打ち抜く技術を習得することで芸術的なアーチを生み出す本塁打術を会得していった。それぞれがこだわったのは、本塁打を打つためのテクニックであり、考え方だった。そのテクニックを磨くために、血の出るような努力とたゆまぬ研鑽があった。それが連綿とつづいてきたのが日本の本塁打術の本質だった。


・松井はいう「打球を遠くに飛ばすということは、選ばれた人間にだけできることだと思います。だからホームランにはこだわっているし、これからもこだわり続けたい」松井は本塁打に対する特別な思いを。こう言葉にしている。


その他松井秀喜のホームラン術」、「メジャー打法への転換」、「メジャーのホームラン術」、「日本の本塁打術」、「考える本塁打王野村克也など、野球ファン必読!おすすめ!(^。^)