「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜野球愛!…『プロ野球への伝言』(張本勲)

プロ野球への伝言―野球の誇り ベースボールの奢り

プロ野球への伝言―野球の誇り ベースボールの奢り

GWのプロ野球も盛り上がったね〜!GWはジャイアンツ・ウイーク」だったね〜!(^u^)さて、また野球本。日本最高3085安打の記録を持つ、安打製造機張本勲氏。この本もよかったね。


BOOK〜一流とは?プロとは?…『イチロー論』(張本勲
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20100305

BOOK〜日本最高打者の極意とは?…『最強打撃力』(張本勲
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090326


頂点を極めたものだけが語る最新の野球論。日本野球の素晴らしさとは?日本プロ野球への緊急提言とは?なぜ韓国プロ野球は強いのか?日本野球発展のカギとは?そのエッセンスを紹介しよう。


・賛否両論あるが、アメリカのピッチャーは日本のように投げ込みをしない。レッドソックスの松坂が日米の調整法の違いでいろいろ苦労しているが、やはりコントロールは投げ込まなければ、よくはならないだろう。スポーツにおける動きは、反復練習でしか身につかない。何度も何度も繰り返し、動きを体に染み込ませることが大事なのだが。、向こうのピッチャーはそこまでやろうとしない。


WBCでの二連覇の侍ジャパン。「わが日本の野球こそ、世界最高峰」という自信と自覚を実感したことだろう。もちろん、私もそう思う。
しかしベースボール発祥の国であり、この大会を企てた、当のアメリカは、「日本の野球がアメリカのベースボールを越えた」とは、露ほど思っていない。アメリカが準決勝で負けたのは、ベストメンバーで臨んだわけではなく、調整不足もあってのこと。真のベストメンバーが万全の状態で戦ったら、どこにも負けるわけがないと本気で思っていることは間違いない。本来の目的は、ひとことでいえば、MLB の新たな市場開拓だ。その中でもアジア、とりわけ日本を照準に定めていることは、明らかだ。


・日本人ピッチャーに求める資質は、制球力と配球力だ。きわどいコースにも投げられ、ストライクゾーンの四隅にきっちり投げられることができるコントロールを持っていること。また、相手バッターの研究を怠らず、打ち気をかわす巧みな配給術を持ち、大きくタテに割れる変化球を持っていること。その点では、アメリカのピッチャーよりは日本のピッチャーの方が優れているのだ。


・日本のプロ野球70年余年という長い歴史の中でも、ヒットを打つことに関してはイチローがナンバーワンだろう。バッティング技術に関しては、川上哲治さんが一番だとずっと思っていたが、彼はその上をいっている。もちろん、私よりも数段上だ。イチローのバッティングフォームで一番の特徴は、打つ直前まで構えたグリップが絶対に動かないことだ。普通はどんな選手でも少しは動くものだ。長嶋さんやワンちゃん、落合といった歴代の大打者でさえ、腕でタイミングを取りたいがために、多かれ少なかれどうしても動いてしまう。しかし、イチローはいくら足が動いても、グリップの位置は絶対に変わらない。そして、どのコースに球が来ても、バットが最短距離で出てくる。つまりムダがない。ステップ幅も狭く、バットコントロールにまったくロスがない。こと、ヒットを打つことに関しては、後にも先にも、イチローをしのぐバッターは現れないのではないだろうか


・私が現役の頃は、24時間常に野球のことしか考えられなかった。枕元には必ずバットを置いて寝ていた、打てない自分が夢になって出てくることさえあった。ハッと目が覚めて夜中に素振りをすることなど、しょっちゅうだ。4安打した日の夜も不安に駆られ、眠れないこともあった。いくら今日打てたとしても、明日も打てる保証など、どこにもない。、だから枕元でバットを振る。24時間野球漬けの生活だったのも、不安を解消したい一心だったからといえる。


・プロで成功するには「努力」6割、「自己管理」が2割。そしてもう一つは、本人の努力だけではどうすることも出来ないのだが、「よき指導はとの出会い」である。歴代の大打者を見ると、誰もが不思議とよき指導者と出会っている。


・韓国野球がプロ創設からわずか30年足らずで世界のトップレベルに躍り出た最大の要因は、徹底したエリート育成システムにあると思う。ひとりの少年がプロ野球選手をめざすとなれば、中学、高校から野球漬けの生活となる。儒教の国ということもあり、家族のバックアップも半端ではない。子どもが小学生のうちから、親がその子の将来を決めて全責任を負う。自分たちは飲みにも行かず、おいしいものも我慢して、子どもに栄養をつけさせようといい物ばかり食べさせる。韓国の女子ゴルフ選手が強いのも、家族ぐるみの徹底したサポートがあることが大きい。専用グラウンドや室内練習場、最新鋭の器具を取りそろえたトレーニングジム、専用食堂など、プロ並みの施設を高校が有し、その中で野球部員たちは早朝から夜中まで練習できる環境に身を置いているからだ。


さすが、ハリさん!一度、監督や打撃コーチをやってほしいんだけどね。野球って最高だよね!(^v^)