ディズニーランド流心理学―「人とお金が集まる」からくり (知的生きかた文庫)
- 作者: 山田真
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2002/07
- メディア: 文庫
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世界の中でも、特にTDLのリピート率は、97.5%で、これはフロリダのディズニーワールドですら、リピート率は70%程度だといわれている。まさに驚異的!なぜディズニーランドだけに、人とお金がこれほど集まるのか?なぜテーマパークの中で一人勝ちしているのか?…そういえば、TDLの戦略をみごとにコピーして成功したという例を聞かないね…なぜだろう?この本は夢と魔法の国の心理学!これはいろんなビジネスにも使えるノウハウだね。そのツボとコツを紹介しよう。
・夢と魔法の国の異空間を味わってもらうために最低限必要な要素が、次の3つ。
①時間的に、空間的に日常から遮断する。
②「観る」「聴く」だけでなく「参加させる」
③「一度では体験しきれない、楽しみきれない」と思わせる。
・ディズニーランドは「永遠に成長し続けなければならない」つまり、常に未完成であることを大切にしている。開園当時は32だったアトラクションがほぼ毎年のように増え続け、現在は47になっている。
・時間を忘れさせる8つのポイント
①癒しの時間、癒しの空間
②異種の刺激、異質の世界
③予想、想像を裏切る
④肉体的に疲れさせない
⑤じらす(待っている間にも楽しんでもらう)
⑥出会い・会話・笑い
⑦ビッグイベントが夜にある
⑧いつでも帰れるという安心感
・TDLが夜の営業を始めるまで、日本の遊園地では夜の営業は、ナンセンスだと言われていた。なぜなら遊園地は「女・子供の遊び場」。暗くなったら帰るのが当たり前だった。ところが、昼間と違ったこと、夜にしか観ることの出来ない素晴らしいイベントで、ゲストを感動させればいい!と85年、「エレクトリカルパレード」がスタートした。そしてそれが長時間いてもらうことにつながり、飲食代やおみやげ代の増加にもつながった。ちなみに物販の売上は590億(2000年)これは、同年の銀座の松屋の年間売り上げと同じ。そしてチケット代金収入は675億円、つまりテーマパーク一つ分の収入があるのだ!
・なによりもディズニーが強く求めたもの。それは理念だ。ゲスト全てに「ハピネスを提供する」というスピリッツの浸透をい強く、オリエンタルランドに求めた。採用の時から、彼らがキャストに何を求めるかをはっきりと訴える。そして、「我々の方針に共鳴できなければ、ここでお帰り下さい」と告げる。また、その人がTDLの伝統をどれくらい理解し、その環境に自分を溶け込ませようと努力してくれているかどうかだ。
・TDLでは「毎日がショーの初演であるという気持ちを忘れてはいけない」と求めている。ジャングルクルーズの船長を捕まえて話したら、一日30回ゲストを案内するという。「そんなにやって飽きないかね?」「大丈夫です。私にとっては一日30回ですが、ゲストにとっては、最初で最後かもしれませんから。いつもそういう気持ちで案内しています。」
・キャストは、自分たちは従業員ではなく、TDLというステージでパフォーマンスを披露するキャストなのだ。ここで感じるゲストの幸せな気分は自分たちががんばるからこそ生まれるのだと思わせること。2万人にキャストにそんな魔法をかけている。
その他、リピーター戦略とは?
なぜTDLでは時間を忘れるのか?
その物販戦略とは?
なぜ千葉県浦安市が選ばれたのか?
などなど秘密が満載だよ!オススメ!…久しぶりに行きたいなあ!誰かデートしない?(^^♪