「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜史上初TDL青春小説!…『ミッキーマウスの憂鬱』(松岡圭祐)

この本はスゴイよ!こんなの書いていいのかな〜!?史上初ディズニーランド青春小説なのだ!すべてフィクションということなのだが、あまりにリアルすぎる!(@_@)


東京ディズニーランドのバイトになった21歳の若者。彼の仕事は、美装部。キャラクターのコスチュームを着せて脱がせる、それだけの仕事。秘密のベールに包まれた巨大テーマパークので起こる前代未聞の事件とは?そしてそれに奔走する裏方の人達。詳細は読んでいただくこととしてチラッとお見せしよう。


・バックステージは驚きの連続だった。なにもかもが新鮮で、ゲストとしてインパークしていいたときには想像もできなかった世界がひろがっている。もうひとつの夢と魔法の王国がここにはある。夢があるのはオンステージ。バックステージにあるのは現実だけ。


「フェイスのキャストって顔出ししているキャラクターのことだよ。姫や王子の役は、本場のディズニーランドから一年契約で派遣されてくる。高級マンション住まいだし、ギャラもたっぷりもらっている」


・「あのいかめしい小男がミッキーマウスだよ。以前は女の子のクルーがミッキーに入ることが多かったんだがな、アメリカのディズニー本社の意向で、やはりオスのミッキーには男が入った方がいいってことになったらしい。彼の演じるミッキーは完璧だよ。正社員だし、高給取りだ。いかに厳しい競争を勝ち抜いてあの役を射止めたかが、うかがい知れる。彼らはプロップスっていうパレード用の楽屋で着付けをする。ミッキーやミニーはキャストたちにも見られない場所で着付けをおこなう。準社員たちが、ミッキーの中に入っている人間について話したり、噂が外部に広がっていくのを防ぐためだな」


・僕たちはゲストの笑顔に接するのが好きです。そのためにもこの仕事を選んだんです。ディズニーランドを支えるためなら、なんだってします。自分で正しいと思った道を進みます。スーツを着て本社棟におさまっているあなたたしは、僕たちを盤上の駒とでも見ているのかもしれない。でもここは、すべてが手作りなんです。ゲストの夢を守るために誰もが全力を尽くしているんです。たしかに規制を守ることは重要です。けれども、なによりも優先されるのはゲストのために働くことではないですか。ディズニーランドを永遠に素晴らしい楽園として維持していくことではないんですか。僕らが愛しているのは会社じゃない、ディズニーランドなんです。あなたたちの立場を守るために働いているわけじゃありません!」


ランドで唯一お酒が飲める、あの幻の会員制レストラン「クラブ33」のことも載っているよ〜!(^O^)興味ある方はぜひ読んでみてください!(^J^)