「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜頑張っているあなたに!…『疲れすぎて眠れぬ夜のために』

私は知らなかったけど…、著者・内田樹氏は最も信頼できる哲学者…らしい…。(^_^;) タイトルがいいよね〜!

力を抜いて、「1ランク下の自分」を目指しませんか?という最強の幸福論!むずかしそーだけど、この本は奥深いね…。(>_<)頑張っているあなたにこの本をオススメします。


ビジネスはほかのどんな種類の人間的活動よりも「合理的」な世界でしょう。気づいていない人が多いのですが、ビジネスの楽しさは、お金が儲かることではなく、何か新しいことをすると、その結果がすぐに出る、その「反応の速さ」にあります。
ほかの人間関係はこれほどには分かりやすくはありません。家の中の人間関係の方がビジネスよりずっと難しい。


・ビジネスにおいては、リスクを取る人間が決定を下します。リスクを取ることと引き換えに決定権を受け取り、それが成功したら報酬が得られる。失敗したら責任を取らされる。単純な話です。だからリスクというものはビジネスマンに限らず、およそ社会人にとってはいま忌避すべきものではなく、むしろ歓迎するもので、きわめて日常的でシビアな「人としての基本」のことだとぼくは思っています。


・昔、コンピューターが初期の頃アメリカで「イライザ」というソフトが開発されたことがあります。これはこちらがメッセージを打ち込むと返事をするソフト。「私はウチダです。」と打つと「あなたはウチダさんですね」と返ってくる。「私今日疲れているんです」と打つと、「あなたは今日お疲れなんですね」というメッセージを返してくるだけ。でも、これを神経症の治療に使ったら、はっきりとした効果があったそうです。
要するに「やりとり」をするのが人間性の本質だということ。それさえ満たされれば人間はかなりの満足を得ることができます。


・人から「礼儀正しい応接」をされると何となく、かわされるというカンジがします。そういう対応をされるとそれ以上「突っ込めない」のです。こちらが攻撃的になろうとしても、なりきれない。
武術研究家・甲野善紀氏は、つねに和服で刀を持っている歩いているので、町中で酔っ払いにからまれたりすることもあります。そういうと、甲野先生は、満面に笑みを浮かべて、すすっと酔漢に近づいて「お母さんお元気ですか?」と語りかけるのだそうです。やくざでも酔漢でも、こういうふうにフレンドリーかつ礼儀正しく語りかけられると必ず絶句してしまう。からんだりするきっかけがないので、気味悪がって立ち去ってしまうのだそうです。実は礼儀作法を守ることは自分を守ることにつながることなのかもしれません。