「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜数学とは圧倒的に美しいもの…『世にも美しい数学入門』

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

このブログでは過去、数学に関しての感動を二つ取り上げた。どっちも良かったな〜!(^^♪

フェルマーの最終定理
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070214
博士の愛した数式
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20070526


この本は、博士の愛した数式の著者・小川洋子さんと、数学者の藤原正彦さんとの対談集なのだが、数年前にベストセラーになった、国家の品格の著者でもある藤原正彦氏と同一人物とは知らなかった…。彼は、数学者でもあり、故・新田次郎藤原ていの次男なんだってさ。…知らなかった…。(^_^;)

この藤原氏言葉が含蓄深くて、美しいのだ!数学に関しての見方が変わる!ムズカシイ数式や定理を除いて、その一部を紹介しよう。


純粋数学をやりながら、人類に役に立つかどうかなんて考えている数学者は、たぶん歴史上、誰もいないと思うんですよ。僕も人類の幸福なんて、考えたこともないですよ。幸福とか福祉とかね。ただ、数学は圧倒的に美しいですからね。それにひきこまれて、ズタズタになっても構わないという、そういうところがありますね。
500年経てば人類の役に立つかもしれないですけれど、今はまったく役に立たない。そうすると何によって価値判断するかというと、主に美しいかどうかなんですよね。したがって美的感受性を育てることが非常に重要なんです。


三角形の内角の和の180度というのはね、どうやってもぴったり180度になるんですよ。179度にも181度にも絶対にならない。しかも百万年前も現在も、そして百万年後もそうだと。地球が爆発してなくなってもそうなんです。こんな永遠の真理っていうのは数学以外には存在しませんから、そういう美しさがあるわけですね。永遠の愛を神様の前で誓っても離婚しちゃうんですからね。本物の永遠は実は数学の中にあったんですね。


『天才数学者の生まれる条件っていうのは、私の考えでは三つあるんですね。

①神に対してでも自然に対してでもいいから、何かにひざまずく心を持っているということ。
②美の存在。子供のころから美しいものを見ていないと不可能。
③精神性を尊ぶということ。

要するにお金を尊ぶといった物欲ではなくて、もっと役に立たないもの、精神性の高いものを尊ぶ、例えば、文学を、芸術を尊び、宗教心を持つ、とかいうことです。』


ハア〜!!!\(◎o◎)/! まるで恋している憧れの人をキラキラした瞳で語っているようだ。☆彡
こんな人に数学を教わっていたら嫌いにならずにすんだのにね…。また数学を勉強してみようかな!?
上記二冊も併せて読んでみて!オススメ!