一日一冊一感動!小野塚テルの『感動の仕入れ!』日記

タイトルは、『一日一冊一感動!小野塚テルの感動の仕入れ!』日記。 毎日の読書、映画、グルメ、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。(ときどき「酒場のギター弾き」「B級グルメ」も紹介します)

「老化で遊ぼう」(東海林さだお・赤瀬川原平)

GWまっただ中だね。皆様いかがお過ごしですか?( ̄ー ̄)


さて、この本。「オムツは当ててもオツムは元気。すっかり老人力のついた、昭和12年生れの漫画家と画家兼作家が、これからの輝かしい人生を語る。男性女性、どちら がボケ上手?初めてチーズを食べたのは何歳?性に関する一番古い記憶は?穴あきパンツや一度だけ使った爪楊枝をいつ捨てる?お二人の芸術観をまじえた爆笑 対談10連発!人生は70歳を超えてからですぞ、ご同輩」。


その中で、数学者・藤原正彦氏との対談が、めちゃめちゃオモシロイ。そのエッセンスを紹介しよう。


「第三話 数学っておもしろいんですね」ゲスト:藤原正彦さん



藤原 私は天才の生まれるところはもう決まっていると感じているんです。そういう場所は三つの条件を満たしているように思える。一つは、何かにひざまずく心があるところ。日本の場合は神だとか仏だとかに自然にひざまずく心がありますよね。二番目は金銭みたいなものよりも、精神的に価値を置く文化が存在するところ。三番目は美を尊ぶ気持ちがあるところ。


赤瀬川 文化系や美術系みたい。


藤原 南インドもそうだし、イギリスは戦後、ケンブリッジ大学だけで40以上ノーベル賞を取っているんですけど、やはりこの三つの条件を満たしている。日本も満たしているから昔から天才が多いでしょう。


東海林 多いですか。


藤原 特に文学と数学はすごい。紫式部芭蕉なんて十世記に一人の大天才です。数学も江戸時代からすごくて、関孝和や弟子の建部賢弘なんて大天才ですし、大正時代の中期には高木貞治という天才が出て世界のトップに並んじゃった。ノーベル賞に数学賞があったら。日本は20は取ってるだろうと言われてるんでよ。


藤原 僕が東大の数学科に入ったとき、先輩に「数学者として成功するかは、どううまく性欲を処理するかだ。それに失敗したら、学者としても大成できない」と言われました。僕はすべてを犠牲にしないと一人前になれないと覚悟してましたから、大学から大学院にかけての6年間ぐらいは。一日十何時間、阿修羅のごとく数学をやってましたよ。デートもしない、テレビも見ない、ラジオも聴かない。週刊誌も読まないという生活を。全然愉しくない。すごく苦しかったですよ。ところが、僕みたいなのはやっぱり二流なんです。フィールズ賞を取るような一流の人たちは。何十年も一日十何時間数学やって、全然苦痛に感じないで、ニコニコしてるんですから。ホントにヤな奴らです(笑)。


数学者は全員、欲求不満でストレスの固まりですよ。古今東西も解けなかった問題をやらなきゃ論文にならない。一ヶ月や半年考え続けてても無論解けない。そうすると「オレは大した才能もないのに、こんな分野に入っちゃって」って、数学者は全員、劣等感にさいなまれる。数学は劣等感との闘いです。それぞれのレベルで。それに、これが本当に正しい命題なのか、正しくないのか、それすらわからないで証明しようとやってるわけでしょう。その不安もすごいですよ。


あと数学は脳の中で考えるだけだから、他人のせいにできないんですよ。結局、自分の能力のなさ。根性のなさに帰してしまう。


はあー!!!数学者ってスゴイんだねえ。また数学の本を読んでみたくなりました。オススメです。(^o^)