「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜古本の魅力とは?…『関西赤貧古本道』

関西赤貧古本道 (新潮新書)

関西赤貧古本道 (新潮新書)

今、私はほとんど本を買わないで図書館を利用している。なぜかというと実家と自宅の本棚がいっぱいで保管することが出来ないからだ。(^_^;)小田原の実家の母から、『輝〜!、この本なんとかしてくれないと2階の床が抜けちゃうよ〜!』といつも言われてしぶしぶ処分しているのだ。(>_<)


だから図書館を自分の書庫としてとらえているので、図書館にない本のみ購入することにしている。


学生時代は毎日新聞東京本社で働きながら、学費も自分で出し、学生にしてはけっこうお金があったので、月5万くらい本代で使っていた。まさに乱読で多読であった、。そして行きつけの神田神保町の古本屋で面白そうな安い本を探しては、買って読むというという暮らしをしていたのだが、この本を読んでその時のことを思い出した。


入口の均一台を見逃すな。絶版文庫を探せ。古雑誌の山に向かえ。検印紙も魅力のうち。書き込み本を無視するなかれ。古書目録は面白い。古本祭りには攻略法がある。ネット・オークションに参加したら。いつか売る日はやってくる。……自慢じゃないが、金はない。しかし誰より古書が好き。この三十年、「均一台の鬼」となり、赤貧古本道をまっしぐら。安い本には滅法強い著者の執念と超絶技巧の数々が紹介されている。(^^♪


著者の古本に関しての情熱とアンテナの研ぎ澄まされ方が飛びぬけているね〜。このエネルギーを他のところに向けたらスゴイことになるだろうな。(^_^;)さすが『古本道』というだけある。


大切なのは、ある種の変化を見逃さないことだ。店内の様子や店主の顔色に注意していると、いつものとちがう何かに気づくことがあって、そういうときは、その古書店から目を離さないようにするのがいい。


・私は古書目録を持って風呂に入らないと一日が終わらない。防水加工してほしいぐらいだ。湯舟の中で様々な古本を見ていると、なんだか、その日の疲れも忘れていくようだ。私はそれを、『古本浴』と呼んでいる。


最近の私は、古本が絡まないと力が出ない。ところが。古本が絡むと俄然ちがってくる。例えば、電車に乗って何気なくぼんやりと、窓の外を流れる景色を見ていて、「古」という一字が見えたりすると、どきっとして、しゃきっとして立ち上がったりするのである。よく見ると「古鉄買います」だったりしてガッカリするのだ…。


後半の、「著者のコレクション」、「古書店案内」がオモシロイ。本好きな人は一度読んでみて!