「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜仕事の壁は、こうして破れ…『突破力!』

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「努力はしているのに成果が出ない」「自分のキャリアプランが見えてこない」「数字に追われてばかりでモチベーションが上がらない」「取引先の社長の名刺をなくしてしまった」他社との競合、理解のない上司、動かない部下など、ビジネスのあらゆる場面の難問を「突破」する、極めてリアルで生々しい「堀流」問題解決法!

雑誌「THE 21」PHP)の堀紘一のビジネスマンに渇!』という連載で20代、30代の男女からの悩み相談を元に大幅に加筆・再編成したもので、Q&A形式だから分かりやすい。
読んでいくと、シュミレーション能力が高まるなあ。そして原理原則はやはり同じだね。ウチ(SA)でのトレーニングと共通点が多い。ちょっと長くなるが、そのツボとコツを紹介しよう。


・仕事の壁を突破するときの大原則を伝えておこう。
それは、つねに、「原因は自分にある」と考えてみることだ。現実には、出来の悪い上司もいるだろうし、嫌な取引先もいるだろう。仕事のやり方がおかしい会社もあると思う。しかしそんなときにも「人のせい」「会社のせい」「時代のせい」にしていたら、能力は絶対に高まらない。


・結果が出ないのには、必ず原因がある。注意深く現象のベールを剥いでいけば、そこには必ず原因があり、さらにその奥には原因の原因となる真因が隠されている。問題が起こったら、因数分解のように、一つ一つ原因を解きほぐしていこう。
私は、ハーバード大学に留学にしていたとき、「問題解決をするときには、まずあらゆる選択肢を考えろ」と教えられた。そこから、問題解決に最適な案を検討していくのだ。こういう思考法をトレーニングしておくと、ピンチに陥ったときにも、ものすごく役に立つ。


・昔と比べて、いまはますます人間関係能力が必要とされる時代だ。たとえば、ノーベル賞級の仕事でも、チームプレイが当たり前となっている。10人、20人でやらないと研究も前には進まないようだ。昔は一人の天才がいれば大きな成果が出せたかもしれないが、いまは分業が進んでいるから、どんなに才能がある人でも、一人ではほとんど成果を残せなくなっている。意味のある仕事や大きな仕事をしようと思えば、思うほど理解者、賛同者、協力者など、一緒になってやってくれる人がたくさん必要になり、人間関係能力がどうしても必要になってくる。


・「経営の神様」と言われた松下幸之助さんは、「運と愛嬌」が成功する人の条件だと言っている。「いくら能力があっても、愛嬌のない人間はあきませんわ。愛嬌、人をひきつける明るい魅力ですな。それがない人間はあきまへんわ。」どうして、それほど愛嬌が必要なのかというと、愛嬌のあるヤツの方がチャンスが回ってきやすいからだ。どんなに実力があってもチャンスにめぐり合わなければ実績を上げることは出来ない。そのチャンスをもらうために、「可愛げ」のあるヤツになっておくことが重要なのだ。


ビジネスをする上では、広い視野が不可欠だ。普段交友している人と違った異質の人たちと、積極的につき合ってみることだ。異業種の人、出身地の違う人、外国人など、いろんな人と幅広く交際していくと、自分の持っている常識とは違った常識や価値観を学ぶことが出来る。


・私は基本的には、お金は「影」のようなものだと考えている。影は、物体に光が当たることによって生じる。だけど、そこに何の実体もなければ影は生まれようがないのだ。これは、能力とお金の関係にも当てはまる。自分に能力やスキルという実体がなければ、影であるお金は生まれない。逆に、能力という実体が備われば、「いらない」と言ってもお金はついてきてしまう。