遺伝子の不都合な真実―すべての能力は遺伝である (ちくま新書)
この本はオモシロいよー!!!いままでの疑問が解けるよー!!!遺伝子ってスゴイんだー!!!(・∀・)
「勉強ができるのは生まれつきなのか?仕事に成功するための適性や才能は遺伝のせいなのか?IQ、性格、学歴やお金を稼ぐ力まで、人の能力の遺伝を徹底分析。だれもがうすうす感じていながら、ことさらには認めづらい不都合な真実を、行動遺伝学の最前線から明らかにする。親から子への能力の遺伝の正体を解きながら、教育と人間の多様性を考える」そのエッセンスを紹介しよう。
・本書は、現代人がもつ「不都合な真実」のひとつ、「人間の能力や性格など、心のはたらきと行動のあらゆる側面が遺伝子の影響を受けている」という事実を科学的に明らかにします。いま「遺伝子」が自由と平等の敵として私たちの前に立ちはだかっています。遺伝子は病気の原因であり、能力の限界と考えられているからです。
・行動遺伝学の3原則
1 行動にはあまねく遺伝の影響がある
2 共有環境の影響がほとんど見られない
3個人差の多くの部分が非共有環境から成り立っている
・読書時間、家庭での勉強時間、勉強への意欲、テスト問題が解けなかった時によく考え直してみること、運動をする、朝ご飯をきちんと食べる、毎日歯を磨く、教会やお寺に行く、選挙に行く、どの政党に投票するか、職業選択、職業満足度、職場の雰囲気を良いと感じる、何か問題があったときの対処の仕方、部屋の散らかり具合、人気者の友達がどれくらいいるか、離婚、初めてセックスした歳、タバコやお酒への依存、不倫や性的放逸、麻薬に手を出す、麻薬中毒になる、人生に幸せを感じる度合い、同性愛、殺人、強盗、非行、そして収入……。
これらはすべて行動心理学の研究で、少なくとも25%以上の遺伝の影響が報告されたことのあるものです。
・このことはこれらの行動が遺伝によって「決まっている」といってるのではありません。これらの遺伝の影響は50%以下、つまり逆にいえば相対的には非遺伝子的な影響の方が多いこともまぎれもない事実ですが、はやり遺伝要因は無視できないと言っているのです。
・行動遺伝学は「包丁」です。それ自体は煮ても焼いても食えない、たんなる物を切る道具に過ぎません。しかし素材をもってきてくれれば、どんなものでも切ることができます。ただし使い方をあやまれば人を傷つけ、場合によっては息の根さえ止めることにもなる道具です。
やっぱりご先祖様の血は伝わってくるんだねえ。ナットク。オススメです。(・∀・)