「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜二人で作った奇跡のマンション!…『沢田マンション物語』

  

沢田マンション物語


先日、ふとしたことで知った日本一有名なマンション・高知県高知市にある『沢田マンション』。(通称『沢マン』


鉄筋コンクリート建築を専門職として手掛けたことのない沢田嘉農さん、裕江さん夫婦が、『人間として生まれた以上、どれだけのことができるのか試してみたい』と誰の助けも借りず、独学で、二人だけの力で造りあげたマンション。設計図も強度計算も建築確認さえもない…。(^_^;)


この本はそんなご夫婦の歴史と人生論と関わる人たちのドキュメント。これが抱腹絶倒!(^◇^)
作り話でもめちゃ面白いのに、実話だというからこれまたスゴイ!


はちゃめちゃなマンションなんだが、私はけっこう好きだな〜、住んでみたいな〜。ある種の理想がここにあるかもしれない。例えば…。


部屋番号は、入居順につけられたのでバラバラ。ちなみに1階は、72号室、71号室、70号室、68号室、67号室、51号室。1号室は2階にあり、107号室は3階にある。…で宅配業者泣かせになっている。なぜなら、効率や利便性よりも気分も想いを優先しているから。


・部屋タイプは、1DKから7DKまであり、高知市内の相場より2割〜3割安。礼金不要で敷金2ヶ月。家賃は同じ部屋にいるかぎり入居時の家賃のまま値上がりしない。沢田夫妻は『自分たちが暮らしていけるだけの収入があれば、必要以上のお金をとることはない』という。


・全ての部屋をも全室同じ間取りはない。入居者たちは頻繁に「マンション内引越し」をして愉しんでいる。同一人物の部屋替え最高記録は5回。


・マンション5階は沢田家の自宅。屋上には米、野菜、卵が採れる屋上農園となっている。5月になると一家で田植えをして、一家で一年では食べきれないほどの米を収穫している。畑では30種類以上の野菜が栽培され、完全無農薬。沢田家では野菜は買うものではなく、屋上から採ってくるもので自給率90%。ちなみ自分たちで28メートル掘って井戸を掘り当てたので水道代はタダ。「設計図はわしの頭の中にある」と豪語して、きちんとした図面もつくらないままであった。屋上には夫妻自作のクレーンや製材所も設けられている。


・家賃は現金で持参すると、「薄〜い、薄〜い、むこうが透けて見えるような」トイレットペーパーを一巻くれる。水道代や電気代の端数はおまけしてくれる。住んでいるだけで、退屈とは無縁の生活が送れる。時々、沢田マンション祭が行われ、『沢マングッズ』も売っている。


沢田嘉農氏は、幼少時に雑誌で見た「アパート」の様子に感動して、集合住宅の建築・経営を一生の仕事にすると思い定める。無一文からスタートし、ホームレス生活も体験しながら土地を確保し、初めてのアパートを立て、「100所帯」のマンション建設を誓い、この間32歳にして、ナント当時13歳の妻裕江さんと結婚。こんなのあり!?\(◎o◎)/!


文句なしに面白い!今年読んだ本の中ではトップ3に入るだろうなあ。まだ高知県は行ったことがないから今年は行って確かめてみたいなあ!


沢田マンションとは?(けんちゃんのどこでもコミュニティ) 
http://www.nc-21.co.jp/dokodemo/whatnew1/sawada/sawada1.html
LIFT 沢田マンション交換日記
http://sawamanblog.seesaa.net/

  

沢田マンション物語