- 作者: 嵐山光三郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/04/10
- メディア: 新書
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『笑っていいとも!増刊号』に出演していたときは、年収が一億円以上あったのだとか。ところが、45歳で吐血してから5度も死にかけた著者・嵐山光三郎氏は、金銭的な目的を超越し、『死とは?人生とは?』と悩んだ末にたどり着いた宇宙論から闘病記まで、「死」をまじめに考えるための、46冊を厳選!究極の読書のすすめがこの本。(^_^;) そのツボとコツを紹介しよう。
・『死をめぐる対話』(クリスチャン・シャバニス著)
〜太陽と死は直視することができない。
・『死に行く時−そして残されるもの』(エドウィン・シュナイドマン著)
〜死ぬということは、脳が死ぬわけです。意識も肉体とともに死ぬわけですから、人間は自分の死を経験することはできない。肉親の死とか友達や他人の死を経験することはできるが、自分の死を体験することはできないという。
『死は人生の出来事ではない、死の直前に人生は終わるのであるから』哲学者・ヴィトゲンシュタイン
・『笑いと治療力』(ノーマン・カズンズ著)
〜「笑い」が体内の化学作用によく影響するのではないか。『効果はてき面だった。ありがたいことに、十分間腹をかかえて笑うと、少なくとも二時間は痛みを感ぜずに眠れるという効き目があった。』
・『唯脳論』(養老孟司著)
・『そんなバカな!』(竹内久美子著)
・『高瀬舟』(森鷗外著) …その他
最後のページの著者の祖母のコトバが印象的だ。
『今まで好きなことをしてきから、この世に未練はないが、死んだことはないから、死ぬとはどういうことなんだろうねえ』
といいながら死んでいった。こうなると死ぬことが愉しみにさえ思えてくる。死への考察は、人間の最高の興味の対象であろう。ん〜深い…。(>_<)