お盆なので、こんな本を読みました。(・∀・)
「なぜ、人は年をとるにつれて、お寺詣りをしたり、写経をはじめてみたり、心が仏さまの方へ向かってゆくのか―。それは多くの人の死にあい、また、様々な難事に直面し、人間の孤独を悟るようになると、眼には見えないものの力を信じるほかないと思うようになるからではないだろうか。良寛を慕い、得度した著者が、お経のことば、先人たちのことば、小説のことばなど、心に沁み入ることばを紹介し、生・老・病・死の世に生きる迷い、悩みをともに考える。」そのエッセンスを紹介しよう。
・お経は釈尊が亡くなったのちに、弟子たちが釈尊の教えを書いたものや、何百年ののちにそれをもととして書いた大乗経や宗祖の教えのことばを書いたものですが、それは、人間の正しい生き方を示すものです。この世を生き抜くということは、なまやさしいことではないということが成長するにしたがってわかってくるものですが、諸行は無常であり、すべては縁によって存在していると釈尊はおっしゃっていて、そのことに気付かなければ幸せは得られないということを教えていられます。
・西行法師「念仏の行者は知恵も愚痴も、善悪のことも貴賎高下のおもいも、みな捨て、また、地獄をおそれることも、極楽へ行こうと願う心も捨て、またもろもろの宗派の悟りも捨て、この世に一切のことをみな捨てて、ただひたすらに唱える念仏こそが阿弥陀さまが申される本願にかなうものであります」
その他、「哀しみのなか」「釈尊について」「死ぬ」「老いることと祈ること」「生きること」「良寛問答」など。
お墓参りに行かなきゃね。オススメです。(・∀・)