「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「年をとったら驚いた!」(嵐山光三郎)

自分では若い、若いと思っているんだけど、ふっと振り返ってみるともう50歳なのだ。テレビを見ていると、犯罪者を見て「老けてるなあ〜!」と思うと、自分と同じトシだったりして…。(;´∀`)

さて、年をとることはオモシロイことである!驚くことである!!!嵐山光三郎センセイの名エッセイ。そのダイジェストを紹介しよう。


・年をとると、カラダのそこらじゅうにガタがくる。肩はこるし、腰は痛むし、一度坐ると立ちあがることも面倒になる。手や指が腱鞘炎で痛くなる。石川啄木をまねして「じっと手を見る」と皺だらけである。かくして「年をとったら驚いた」現象を繰り返していくうちにそれが愉しくなる。ここんところ、重大なポイントです自分のカラダが弱っていくのが面白い。だって、昔出来たことができなくなるんだから、わらっちゃいますよ。全力で走れない。大事なことを忘れてしまう。すぐトイレに行って小便をする、やたらと屁が出る、原稿を書くのが遅い、集中できず、持続しない。新聞を読めない、どれもこれも面白いじゃありませんか。人生観が変わる。だって年をとったんだからね。


年をとることは年表のような一本の時間軸ではなく、エリアの拡大とみるのが正しい。私を例に取ると、72歳の肉体の中に、十代二十代三十代四十代五十代六十代のときに吐いた言葉の泡(気体)が大小のポップコーン状になってまとわりついている。ある泡は消え、ある泡は大きくなり、ブクブクと動いている。それが生きていることの証しである。


さあ、これから驚くことの連続だあ!楽しみ!オススメです。(・∀・)