「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜心を養い、生を養う…『安岡正篤一日一言』

安岡正篤一日一言

安岡正篤一日一言

お知らせです。ウチ(SA)の代表 桑原正守が、ラジオ出演します。
ラジオ日本『勝ち組ビジネス』2月9日深夜24:30(10日の0:30)
夜遅くの放送になりますが、皆さんぜひ聞いてみてくださいね!(^^♪


日本の新元号「平成」を考案したとも言われる陽明学者・東洋思想家の安岡正篤氏。常に大物政治家たちの「精神的指導者」「陰の御意見番」と言われたことで有名。(^^♪


以前建設資材の会社にいたときの社長がかなり影響を受けていて、よく若手の勉強会では題材として取り上げられたっけ。
この本は、365日毎日一言ずつ安岡氏の言葉が取り上げられている。雑学としても朝礼のネタとしても使える〜!そのツボとコツを紹介しよう。


・新年の解
「新」という時は、「辛」「木」「斤」との組み合わせ。辛は努力を意味し、斤は木を斬る「まさかり」、「大おの」であり、これで木をきること。即ち、よく木を愛し育て、それを努力して加工し、新−あらたなものにして活用するということを表すものである。本当に新しくするのには、用意と努力を要するのだ。


・幸福について
〜「幸」も「福」も、そのどちらの字も「さいわい」を表しているが、『幸』というのは幸いの原因が自分の中にない、偶然的な、他より与えられたにすぎないものを指しているという。
「たまたまいい家庭に生まれたとか、思いがけなくうまいめぐり合わせにぶつかったとかいう、これは幸。これは当てにならない」という。
それに対して「原因を自己の中に有する、即ち自分の苦心、自分の努力によって勝ち得たる幸い」を『福』という。


・「困」という字
〜「困」という字は面白い。囲いの中に木を入れてある。木が伸びられないというのが「困」という字。閉じ込められてどうにも伸びようがない。頭を押さえられて伸びを止められてしまう、それは難しい。それが「困難」。


・苦言は人のため
〜甘・苦・渋の三味は決して別のものではない。三味が一つに融け合っていて、甘味の中に苦味・渋味、苦味・渋味の中に甘味がある。甘味が苦味・渋味にならぬと本当の甘味ではない。そのことを茶道のベテランは皆知っておる。
人間も甘いうちは駄目で。、少し苦味が出て来ないと本物ではない。言葉でも、本当の為になる言葉は多く苦言であります。


・海老
〜海老は永遠の若さを象徴しているというので、めでたいとされる。というのは生ける限り何時までも殻を脱ぎ、固まらない。いつまでも若さを失わない、よく変化していくという意味で海老はめでたい。自己の殻、学問の殻、仕事の殻、会社に入れば会社の殻、役所に入れば役人の殻から、なかなか脱けられぬものであります。これが脱けきらぬと、人間が固まってしまう。


・大器晩成
〜大器晩成という言葉があるが、人は自然が晩成した大器だ。高等動物の中で一番最後に作ることに成功した。まさに、大器晩成で、大自然という偉大な創造者が何十億年もかかってやっと作ったもの。だから、人間は、早成する、早く物になるというほど危ないことはない。
人間もなるべく晩成がよい。まあ、死ぬ頃なんとか物になるというくらいの覚悟でぽつぽつやるがよい。


…深いね…。(^_^;)