「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「小さな人生論 ポケット名言集」(藤尾秀昭)

うーん…いい本だ…。これは座右の書になるなあ…。まさに、「ポケットに人間学だ!どのページを繰ってみても、勇気づけられる名言が満載!ちょっと長くなるけど、代表的な言葉を紹介しよう。


・心の花を咲かせる


雑草は放っておいてもまたたく間に繁茂する
しかし、美しい花は、水を与え、肥料をやり、虫を除け、
丹精込めて育てなければ花開かない
人間の心も、それと同じである
放っておくと、雑草が生える
心の花を咲かせるためには、絶えず心を見張り、
雑草を抜き取らなければならない


・言葉が運命を拓く


人物とは言葉である
日頃どういう言葉を口にしているか
どういう言葉で人生をとらえ、世界を観ているか
その言葉の量と質が人物を決定し
それにふさわしい運命を招来する
運命を拓く言葉の重さを知らなければならない


・生き方を正す


横に転がったコップにいくら水を注いでも空しい
ちゃんと立っているコップでなければ
注がれる水を貯えることはできないのだ


・かけがえのない人間の資質


感動は人を変える
笑いは人を潤す
夢は人を豊かにする
そして、感動し、笑い、夢を抱くことができるのは、人間だけである
天から授かったこのかけがえのない資質を育み、
さらに磨いていくところに
前向きの人生は拓けるのではないだろうか


・読書復興


碩学安岡正篤師は「人物」を磨くための条件として、次の二つを挙げている。

1 すぐれた人物に私淑すること
1 魂のこもったすぐれた書物を読むこと

いま、子どものみならず大人も本を読まなくなった、と言われている。
しかし、読書力の低下はそのまま人間力の低下につながり
国の衰退になりかねないことを私たちは肝に命じ
その復興に努めなければならない

「七歳の児童たちの読書量が
将来の世界における英国の位置そのものである」

イギリスのブレア前首相の言と聞く。卓見である。


・「耳中(じちゅう)、常に耳に逆うの言を聞き、心中、常に心に払(もと)るの事あれば
わずかにこれ徳に進み、行を修むるの砥石(しせき)なり。
もし、言々耳を悦ばし、事々心に快ければ、
すなわち此の生を把(と)って鴆毒(ちんどく)の中埋在せん」

(耳には耳の痛いことばかり、胸には無念なことばかり
それがわが玉を磨く石となる
おだてられたり、いいことばかりでは
われとわが身に毒を盛るようなものだ)


ベートーヴェン


耳が聞こえなくなっていく圧倒的な現実を前に
二十五歳のベートーヴェンは自らを鼓舞すべく、
手帳にこんな言葉を記している
「勇気を出せ。たとえ肉体に、いかなる欠点があろうとも
わが魂は、これに打ち勝たなければならない。
二十五歳、そうだ、もう二十五歳になったのだ。
今年こそ、男一匹、ほんものになる覚悟をせねばならない」
聾疾(ろうしつ)という節にひるむことなく
全情熱、全生命を音楽に捧げ尽くしたところに、
ベートーヴェンという人の偉大さがある


・自分を愛し、自分を敬う


父母もその父母もわが身なり われを愛せよ我を敬せよー二宮尊徳の道歌

あなたの命は、あなた一人のものではない。
父母、その父母と行く世代にもわたり、連綿と続いてきた命。
その命の炎が一度も途切れることなく続いてきたからこそ、
あなたの命がある。あなたの身体の中には
幾百万、幾千万という先祖の連綿たる命の炎が燃えている。
そういう尊い命の結晶が自分であることに深い思いをはせ、
自分を愛し、自分を敬うような生き方をしなければならない。


・真剣に生きる


ある高校で夏休みに水泳大会が開かれた
種目にクラス対抗リレーがあり、
各クラスから選ばれた代表が出場した。
その中に小児マヒで足が不自由なA子さんの姿があった。
からかい半分で選ばれたのである。
だが、A子さんはクラス代表の役を降りず、水泳大会に出場し、
懸命に自分のコースを泳いだ。
その泳ぎ方がぎこちないと
プールサイドの生徒たちは笑い、野次った。
その時、背広姿のままプールに飛び込んだ人がいた。
校長先生である。
校長先生は懸命に泳ぐA子さんのそばで、
「頑張れ」「頑張れ」と声援を送った。
その姿にいつしか、生徒たちも粛然となった。



・人のために生きる


木村ひろ子さんは生後間もなく脳性マヒになった。

手足は左足が少し動くだけ。ものも言えない。

しかも三歳で父が、十三歳で母が亡くなった。

小学校にも中学校にも行けなかった。

わずかに動く左足に鉛筆を挟んで、母に字を習った。

彼女の詠んだ短歌がある。

 不就学なげかず左足に辞書めくり漢字暗記す雨の一日を

左足で米をといでご飯を炊き、墨をすって絵を描き、

その絵を売って生計を立てた。

自分のためだけに生きるなら芋虫も同じと、

絵の収入から毎月身体の不自由な人のために寄付をした。


・「願われて生きている」


私たちは眠っている間も息をしている。
心臓の鼓動も自分が動かしているわけではない。
死ぬこと辛いことがあっても、
胸に手を当てた時、ドキドキしていたら、
「辛かろうが、しっかり生きてくれよ」
と仏様の願いが働いていてくれる、と考えなおして欲しい。
願われて生きている自分であることを忘れないでほしい。

東井義雄さんがすべて人に託した心願である。


・「日本人」


フランスの詩人ポール・クローデルは、
1921〜27(大正10〜昭和2)まで駐日大使を務めたが、
第二次世界大戦で日本の敗色が色濃くなった1943(昭和18)年、
パリで言った。

日本は貧しい。しかし、高貴だ。
世界でどうしても生き残って欲しい民族をあげるとしたら、
それは日本人だ


・ほん気できけよ


みんな集まつてほん気できけよ
まづ第一に毎朝起きたら
あの高い天を見たまへ
お天気なら太陽
雨なら雲のゐる処だ
あそこがみんなの命のもとだ
いつでもみんなを見てゐてくれるお先祖さまだ天
えらい人や名高い人にならうとは決してするな
持ってうまれたものを深くさぐつて強く引き出す人になるんだ
天からうけたものを天にむくいる人になるんだ
それが自然と此の世の役に立つ

高村光太郎の詩


百歳で三十年分の仕事の材料を買い込んだという
彫刻家・平櫛田中さんの言葉。


実践実践また実践
挑戦挑戦また挑戦
修練修練また修練
やってやれないことはない
やらずにできるわけがない
今やらずしていつできる
わしがわらねばだれがやる


超オススメです。ポケットに人間学を!(・∀・)