プロ野球「無頼派」選手読本―個性派選手たちの“一球入魂”と“場外乱闘” (別冊宝島 (1339))
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2006/07
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異端児、仕事師、求道者…野球にすべてを賭けた熱き男たちの「人生ドラマ」。ファンの記憶に残る伝説となる選手というのは、プロ野球界のはみ出し者なのではないだろうか。それは、もちろん人生を白球に賭けてしまうという意味においてのはみ出し方である。──そんな選手たちにわれわれ凡人は、いいようのない魅力を感じてしまうものなのだ。
「ローンウルフ」江夏豊、「野武士軍団の真実」三原脩と西鉄ライオンズ、「狂気の背番号3」榎本喜八、「無頼派と呼ばれて」酒仙投手・今井雄太郎の素顔、野茂英雄、イチロー、清原和博、前田智徳、新庄剛志、星野仙一、東尾修、落合博満、川藤幸三、伊良部秀輝、張本勲、江本孟紀、高井保弘、辻恭彦、大田卓司など、ファンには懐かしい名前があるが今回取り上げたいのが、横浜ベイスターズの工藤公康だ。
実働26年、200勝をはるかに超え、3球団で日本一を経験したプロ野球史上ただ一人の選手、工藤公康。優勝請負人といわれるまでになった大ベテランの活躍を支えるのは驚異の肉体とハングリー精神なのだ。
工藤は現在も「今があるのは母ちゃんのおかげ。頭が上がらない」とよく口にする。調理師免許を持っている雅子夫人だ。食事は脂っこいものを避けて米と味噌汁をベースとした粗食と小魚や豆類が並ぶ。そして玄米や野菜は完全無農薬にこだわり旬のものを使って料理しているとのこと。
遠征に行った際にも工藤が何を食べたかをチェックしている。宮崎で自主トレーニングをしているときも毎日東京から飛行機で手作りの弁当を届けたエピソードもある。ひえ〜!!!(>_<)
さらに食事だけではなく、サプリメントも40種類ほど取っていて、栄養学の知識も豊富だという。
自宅に揃えたトレーニング器具は1000万円以上かかっていて、トレーナーも自費で雇ってマッサージを受けている。44歳の工藤の筋力は20代のレベルだという。
そんな工藤にはメジャーの球団も目を付けている。左腕であれだけ落差のあるカーブを投げる投手はアメリカにもいないらしい。
工藤が作るのは日本人メジャーリーガーの最高齢記録かもしれない。