- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/12/22
- メディア: 文庫
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・『理系はメリットか』
親しい作家から「科学技術に強いからいいよね」と羨ましがられることも多い。しかし裏を返すとそれしか武器がないということなのだ!なぜならば、科学的整合性にこだわりすぎて大胆な発想ができなくなってしまう可能性があるとのこと。理系人間というのは、ひとつのことを深く探求することは得意でも、発想を広げるのは苦手なのかもしれない!?
・『ひとつの提案〜野球人気を盛り上げるために』
1リーグ4球団の3リーグ制にする。ただしリーグをまたいだ交流戦も行う。つまり、リーグ・チャンピオンは3チーム生まれる。メジャーリーグのように、ここに残る球団のうち最高勝率をマークしたチーム(ワイルドカードという)を加えて、プレーオフを行う。このプレーオフを日本シリーズと呼ぶ。そして、毎年首位以外の3球団をローテーション方式で入れ替える!?オモシロイ!
・『疑似コミュニケーションの罠』
男女のパーソナルゾーンの広さは全く違う。男性は、1m〜2m、女性の場合は数十センチもないそうだ。つまり、男性は少しそばに寄ってきただけで相手を意識するが、女性は無頓着ということになる。パーティ会場などで、男性は隣に女性が来ると、必要以上に意識する=自分に気があるのではないかと考えてしまうが、女性には何の気もない。そうした経験を何度か積むうちに徐々に女性との距離感がつかめるのだが、ケータイやメールの発達で、生身の人間とのコミュニケーションをとる訓練の場が驚くほど奪われている!?数多くの人と交わり、失敗することでしか学べない。失敗には苦痛が伴う。しかし、だからこそトレーニングになる。 なるほど〜!( ..)φメモメモ
その他ハイテク技術の罠に関することなど、興味津々の内容。彼こそ理系出身の自分の強みと弱みを知り尽くしていて、弱みを乗り越えるための地道な努力をしているような気がする。これがベストセラー作家の素顔だろうか。(^^♪