「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

DVD&BOOK〜還暦ルーキー…『ありがとう』(平山譲)

lp6ac42007-07-14

ありがとう [DVD]

ありがとう [DVD]

阪神淡路大震災で被災し、自営のカメラ店や自宅や財産などすべてを失った古市忠夫さんには、奇跡的にゴルフバックだけが残されていた…。地元消防団のボランティア活動をしていた古市さんは、町の復興に奔走する一方で、プロゴルファーを目指し、還暦でプロゴルファーの夢を実現した氏の実話をもとにした『ありがとう』

1995年1月17日、阪神淡路大震災発生。家族こそ無事だったがすべてを失った古市氏。ところが、自分の車が無事であると知らされる。車のトランクを開けると、そこには震災から免れた、無傷のゴルフバッグがあった。「奇跡や!」 「わしら、生かしてもろてんねん。生かしてくれた人に感謝せな。文句言うたらあかん」
そして衝撃に突き動かされるように、忠夫はゴルフのプロテストに挑戦することを決意し、呆れ顔の家族と街の人々が見守る中、忠夫の猛練習が始まった…。夢を追い続ける氏の壮絶な物語。

いや〜!すごい人がいたもんだ!実話だというのが驚く!なんでもやろうと思えばなんでも出来るんだね!
何よりも心を打たれるのは、奥さんの千賀代さんだ。プロテストを受験したいと聞いてから、生活費を詰めに詰めて100万という金を貯め、古市氏に渡すシーンだ。
   
『無駄ガネになっるのはわかっとる。あんたのライバルたちは、毎日コースで何千発も何万発も玉打って、もっとおカネかけてはるんやろ、おまけにあんたより、30も40も若い、あんたはおっさんやもんな、……でもええねん、無駄になっても、ええねん、最後まで、とことんやったらええねん、あんたを見てると、そんな気ィになってくる。……そのかわり、おとうさん、途中で逃げて帰ってきたら、承知せんよ、苦しくなったら顔あげて、奥歯折れるまでかみしめて、笑うんやで。』

クウ〜!(>_<) 泣ける…。

この本の旧題は、『還暦ルーキー』(著者・平山讓/講談社刊)の印税は、すべて阪神大震災の災害基金に寄付している。
彼の生き方、あり方は、あらゆる人に勇気を与えるだろう。

ゴルフで泣き言を言う者、ゴルフするべからず。ゴルフで上達しようと思わない者、ゴルフするべからず。一打一打を真剣に打とうとしない者、ゴルフするべからず。練習せずしてうまくなろうとする者、ゴルフするべからず』