- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/06/06
- メディア: 文庫
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主人公の成瀬純一は、おとなしく優しく、絵を描くのが趣味の、普通の男性だ。画材屋の恵とのつきあいもはじまったばかりで、平凡な日々を送っていた。
だがある日、発砲事件に巻き込まれ、強盗に頭を打たれてしまう。そして世界初の脳移植手術が行われたのだ。
徐々に体調が戻っていくのだが、日に日に自分がどんどん別の人間になっていくのを自覚する。乱暴になり、凶暴になり、絵が描けなくなる。そして何よりも恋人の恵に愛情を感じなくなってしまう。
オレはいったい誰なんだ?この脳は誰の脳だ?誰の心だ?純一は密かに調査をし、自分の脳を乗っ取ろうとしている人間を突き止める。そして驚愕な事実に出会うのだが……。
誰かが言ってたけど、東野圭吾は中毒になる!と。ホント中毒になってます…。ページにカフェインかなんか盛り込まれているんじゃないの…。面白すぎる!!!今年中には、全作品読破する計画です。
しかし、この話はすごいなあ…。恋人の恵がだんだん変化していく純一に対しても変わらぬ愛情を持ち続けているのが切ない…。
そしてラストシーンには、感動!例え、脳移植されたとしても変わらないものってあるんだよね!