- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/05/01
- メディア: 文庫
- 購入: 31人 クリック: 220回
- この商品を含むブログ (399件) を見る
1998年度のベストミステリーとして話題になり、広末涼子主演で映画化された原作。(知らなかった…。(^_^;))やっぱり東野圭吾は外さないね〜!(^^♪
自動車部品メーカーの工場に勤める主人公・杉田平介は平凡な毎日を過ごしていた。ところが、妻と娘が乗ったスキーバスが転落事故を起こし、人生が変わる。妻・直子は亡くなり小学5年生の一人娘・藻奈美は、奇跡的に助かったのだが、意識が戻ったときは妻・直子だったのだ。ゲッ!?ウチの妻と同じ名前じゃん!?
その日から、夫婦のような、あるいは親子のような奇妙な二人の生活が始まるのだ。これが面白い!
意識は大人なのだが、体は子供。そして周りからは、学校に通っているフツーの子供として見られるのだ。
娘・藻奈美として生きる妻・直子は、若さを手に入れ青春を楽しんでいく。そして本当にやりたかったことを次々にやっていく。しかし、平介は彼女は妻の直子としてしか接することが出来ず、嫉妬をしたり、恋愛感情や肉欲を抱けない複雑な状況。そして二人の心の距離はだんだん離れていってしまう…。
そして、ある日突然、藻奈美としての意識が戻るのだ!それから…。タイトルの『秘密』の意味が明らかになる。う〜ん、書きたいけどネタがばれてしまうので書けない…。(^_^;)そしてラストシーンでは、娘と妻を同時に失うことになる…切なくも悲しい…。こんな愛の形もある…。
この物語は、いろいろな見方をさせてくれる。もし最愛の人の年齢や外見が変わったり、環境が変わっても愛せるのか?愛する人を失うということはどういうことなのか?そして人生がやりなおせるとしたら、どんなことにチャレンジするのか?読みながらいろいろなことを想像して、シミュレーションしてみた。
さあ、もし若いときに戻れたら、プロ野球選手を目指すかな〜。歌手だな!ピアノやギターは子供のころから習いたいな〜。プロの将棋の棋士もいいな。もっと勉強するかな〜…勉強はしないだろうな…。(^_^;)