「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜「人情」という名の謎を解く!…『新参者』(東野圭吾)

新参者

新参者

私の大好きな作家・東野圭吾氏。一冊を除いて全著作を読破している。なぜ、一冊を除いていなのかって?だって全部読んじゃうと楽しみがなくなっちゃうじゃない!(^。^)それぐらいハマっているのだ。

さあ、稀代のストーリーテラー・東野氏の最新作はパラドックス13』以来だね。


BOOK〜衝撃!究極の人間ドラマ!…『パラドックス13』(東野圭吾
http://d.hatena.ne.jp/lp6ac4/20090503

たまた、新境地を開拓!おそるべし才能!どれだけ引き出しがあるのか!一気に読ませる筆力はさすが!(>_<)そのエッセンスを紹介しよう。


今回の舞台は日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が…」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。主人公は、東野圭吾シリーズで人気の刑事・加賀恭一郎。練馬署から日本橋暑へ異動してきた彼は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。そこに立ちはだかるのは、人情という名の謎だった…。


第一章から第九章までの章立てで、「煎餅屋の娘」、「料亭の小僧」、「瀬戸物屋の嫁」、「時計屋の犬」、「洋菓子屋の店員」、「翻訳家の友」、「清掃屋の社長」、「民芸品屋の客」、「日本橋の刑事」と進む中、容疑者は二転三転、七転八倒(!?)…そして絶妙に散りばめられた人情噺とエピソード。二倍も三倍も楽しめちゃうっ!まさか、あの人が犯人だなんて…。(^^ゞ


加賀恭一郎は語る。


「俺はね、この仕事をしていて、いつも思うことがあるんです。人殺しなんていう残忍な事件がおきた以上は、犯人を捕まえるだけじゃなく、どうしてそんなことが起きたのかってことを徹底的に追求する必要があるってね。だってそれを突き止めておかなきゃ、またどこかで同じ過ちが繰り返される。その真相から学ぶべきことはたくさんあるはずです。」


東野圭吾氏は語る。

「こんなことが出来ればと思った。でも出来るとは思わなかった」


やっぱり、人間関係は、「情」だよね〜!「友情、人情、愛情、表情」だね!絶対に損はさせません!一味違った東野圭吾!いつもながらラスト一行にすべてを集約させるラストは、お見事としか言えない!読むべし!(^。^)