- 作者: 北尾トロ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/05/30
- メディア: 文庫
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人間一人で体験できるなんてたかが知れているから、こういう本は疑似体験できてありがたいねえ…。
一番面白かったのが、著者自ら新聞拡張団に入ってみた体験談だ。スポーツ新聞には、三行広告欄があり、ホモビデオ男優から、雀荘のボーイ、風俗店勤めまで、いずれ劣らぬ怪しいアルバイトを募集している(らしい…)
そして、募集広告を出しているのは、ほとんどが拡張団。つまり新聞の新規購読者の開拓の専門業者だ。『素人可、日払い、月収50万以上!』と調子のいいキャッチコピーを発見。電話すると『明日から働けますか?』との嬉しいアクション。翌日行ったら、履歴書も書かず即採用…!完全歩合制だからよほどのことが無い限り不採用にはしないらしい…。(^_^;)
中身は、アメとムチの労働システム。20名ほどの拡張員を前に11時から朝のミーティング。昨日の成績を発表しながら今日の目標を発表する。そしてその報酬の歩合システムは…。ナイショ!本を読んでね…。
\(◎o◎)/!ハア〜!購読料に対しての歩合って案外高いんだね〜!(>_<) つまり販売店は購読料だけでは成り立っていなくて、折込広告!そしてその折込広告は配達件数が多いほど金が取れる!だから損を覚悟で団に頼むのだとのこと…。
新聞勧誘のトークも満載している…。面白い!こういう業界があるんだねえ…。
結局、筆者は、12日間働いて、契約件数14。金額6万3,000円、一日5,250円。拡張員の仕事は、怪しくもなく、怖い仕事でもなかったとのこと。
感動ってほどでもないけど、こういう本もたまにはいいよね!?(^^♪