奇跡と呼ばれた学校―国公立大合格者30倍のひみつ (朝日新書 25)
- 作者: 荒瀬克己
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2007/01
- メディア: 新書
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校舎の前面改築を機に、中身も変えようということで京都市の教育改革のパイロット校に位置づけられたことをきっかけとして理想の学校を目指したさまざまな取り組みが始まったのだ。
自らホラを吹いて、『1期生が卒業するときには、"堀川の奇跡"と呼ばれるようにしますよ。まあ、黙って見ていてください』と、言った。ハア〜!(>_<) いいねえ〜!こんな先生がいるんだ〜!日本もまだ捨てたもんじゃないね〜!
奇跡を起こしたそのヒミツは…???授業のあり方を見直し、進路指導のシステムを変え、普通科の学習内容を改善し、探究科という専門学科を創設して、生徒個々の興味や関心を引き出し、楽しく学べる学校を目指した結果、見える数字も大きく変わったということ、と簡単に言うが、この校長先生の実績はハンパじゃない!
「すべては君の『知りたい』から始まる」というモットーを掲げ、有言実行した。「教育はサービス業、生徒はお客さん」「好きなことに打ち込めば大学に行ける」と公言する。
海外研修旅行でもオモシロイ。(^^♪『研修旅行で学校が用意するのは3つ。「飛行機」と「宿泊場所」と「安全の半分」。残りの「安全の半分」と「研修内容」はすべて君たちの責任』。もちろん、安全面には相当な気を使っているし、研修内容に関してもすべてが自由になるわけではないが、生徒たちにそういう意識を持たせて実際に自分たちでやらせるということが大事。旅行社とのとの打ち合わせも生徒の組織『研修旅行委員会』が行う。
『君たちの行動は君たちで考えなさい。君たちを信じている。』
クウ〜!(>_<)力強いコトバだ!
この本全体を通じて面白いのだが、要は、すべての生徒に「考えるきっかけ」を与えることによって、生徒たちは学ぶことの楽しさに気づき、自分の中にある能力を自分で引き出せることに気づいていく。彼らが動きたくなるように、魅力的なテーマを見つけられるように、もっと学びたいと思えるように、生徒の興味や関心を引き出して、面白いと思える仕組みや仕掛けを随所につくっていく。それが、われわれ教員の仕事ですと言い切る校長!
いや〜、モチベーション上がるね〜!(^^♪ やはり、潜在能力はあるんだね!それを発揮するかどうか、引き出すかどうかなんだね!