学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―
- 作者: 工藤勇一
- 出版社/メーカー: 時事通信社
- 発売日: 2018/12/01
- メディア: 単行本
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この本はビックリした!!!スゴいわ!東京のど真ん中に学校の常識をみんなひっくり返している公立中学校長がいるとは!(゜o゜;!!!
「宿題は必要ない。固定担任制も廃止。中間・期末テストも廃止。多くの全国の中学校で行われていることを問い直し、本当に次世代を担う子どもたちにとって必要な学校の形を追求する、千代田区立麹町中学校の工藤勇一校長。自ら学習し、将来を切り拓く力は「自律」。大人が手を掛けすぎて、挙句の果てに、何でも他人のせいにするようなことにならないよう、中1から中3までの授業や行事を組みかえる。生徒や保護者に強く支持される学校づくりの全貌がここに」そのエッセンスを紹介しよう。
・「服装頭髪指導を行わない」「宿題を出さない」「中間・期末テストの全廃」「固定担任制の廃止」「運動会の「クラス対抗」も使徒自身が廃止」などがありますが、初めて聞く方は、おそらくびっくりされると思います。
・「目的と手段を取り違えない」「上位目標を忘れない」「自律のための教育を大切にする」こうしたいくつかの基本的な考え方を大切にして、多くの学校で「当たり前」とされてきたことについて、見直しを続けてきました。それはある意味、私にとっても、自分自身の教師としての習慣や考え方をそぎ取る作業でもありました。
・学校は何のためにあるのかー。学校は子どもたちが「社会の中でよりよく生きていけるようにする」ためにあると私は考えます。そのためには、子どもたちには「自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、自ら行動する資質」すなわち「自律」する力を身に着けさせていく必要があります。社会がますます目まぐるしく変化する今だからこそ、私はこの「教育の原点」に立ち返らないといけないと考えています。
・「宿題」ーただ「こなす」だけになっていませんか
目的は「子どもの学力を高めること」「学習習慣を付けること」ですが、本当にその目的は達成されているのでしょうか。すでに分かっていう生徒にとっては、宿題は無駄な作業で、分からない生徒にとっては重荷になっているように思います。宿題を出すのであれば教師は「分からないところをやっておいで」と声掛けしなければいけないはずです。教員が宿題を出すのは子どもたちの『関心・意欲・態度』を測り、評価(通知表)の資料とするためではないですか。もっと私たちは専門性を発揮しないといけない。
・私は、学校でしっかりと勉強をして、家では、好きな音楽を聴いたり、本を読んだり、スポーツをしたり、あるいは、ぼんやりと思索する時間の方がよほど有意義だと思っています。そうした時間の中で、自分自身の内面や思考が整理され、大切なことに気付いたり、思い付いたりすることは、たくさんあるに違いありません。
・本校では「全員担任制」を採用しています。参考にしたのは「チーム医療」の考え方です。患者にとて、最も適切な医療を行うために、心のケアや、専門性の高い処置を行う病院の取り組みは、学校に置き換えると、すべての子どもに最善の手立てを、学校全体で取るという姿になります。
・本校の最上位目標「すべての子どもたちは「世の中でまんざらでもない!大人って結構素敵だ!」と思える学校」やや砕けた表現ですが、小難しい専門用語よりは、はるかにシンプルで分かりやすく、保護者の方々にも支持してもらっています。
「学校の当たり前を疑う」!いいね!(・∀・)イイネ!! 時代の変化とともに常識を疑おう!「信じるな、疑うな、確かめろ!!」オススメです。(・∀・)
学校の「当たり前」をやめた。 ― 生徒も教師も変わる! 公立名門中学校長の改革 ―
- 作者: 工藤勇一
- 出版社/メーカー: 時事通信社
- 発売日: 2018/12/01
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