「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

BOOK〜15歳が書いた恋愛小説…『あなたへ』(河崎愛美)

著者・河崎愛美さんは、15歳で第六回小学館文庫小説賞を受賞し、「史上最年少作家デビュー」と朝日新聞社会面NHKクローズアップ現代」でも取り上げられた。知らなかった…。φ(..)メモメモ 


これを読んで、私は自分が15歳の時にタイムスリップしてしまったのだ。その純粋さに、そのけなげさに、一途さに感動した。特に最後のページの一行は、胸が締め付けられるような感覚さえ覚えた。なぜなら、私が15歳の時に、この物語ほどではないが、初恋の女性との別れがあったからだ。この時に流れていたのが、オフコースの『秋の気配』。だから、今でもこの曲が流れるとあのシーンが、あの娘の笑顔が思い出されるのだ。懐かしい〜!


主人公の少女が初恋の少年に宛てた長い手紙形式で物語は進む。写真を愛する少年、そして「想い」と題されたシャボン玉の写真を見た少女が少年に恋心を抱く。二人の不器用なやりとりとほのかな恋心。そして突然訪れた永遠の別れ…。幼い二人の交換日記や手紙を盗み見するみたいな複雑な感じ…。あ〜懐かしい痛みだわ…♪松田聖子の『Sweet Memories』のように)
また、真っ白は表紙がシンプルすぎるタイトルが、純白のウェディングドレスみたいでいいなあ…。


きっとこの物語はかなり実話に基づいているのではないだろうか。
でないとこれほどの生々しい表現は出来ないだろう。また、客観的に物事を捉える視点は大人のようでもある。


この本を再び読むときに、『何これ〜!くさ〜!少女趣味っぽい〜!』という感想を持ったときには、クソジジイオバタリアンになったということだろう。良かった!まだまだ心は少年のままだ!(^^♪


少年少女の頃を思い出したい時、自分がクソジジイやオバタリアンになっただろうか?と確かめたい時には、これを読んでみて!