「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「眠る前に5分で読める心がスーッと軽くなるいい話」(志賀内泰弘)

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この本のタイトルに惹かれて読みました。表紙の2匹のニャンコに惹かれて!(笑)違うかー!(笑)忙しい私たちには5分で読めるなんていいよね!

 

「今日も一日、お疲れ様でした。眠る前にちょっとページをめくってみると、心がスーッと軽くなる…とびきりのいい話の短編集を、どうぞ。長年にわたって「いい話」を集めてきた著者がおくるベスト・ストーリー集」なかでも印象的なハナシのエッセンスを紹介しましょう。
 
 
「万引きした高校生の顛末記」
 
25年前のこと。県内指折りの進学校の万引き。被害額2万円。二人はお父さんの連れられて謝りにくる。その時、私は申しました。
 
「今、そのお金をお父さんから弁償してもらったら、この件はこれで終わりになってしまう。それでは君たちのためにならない。私はお金が惜しくて学校に通報したのではない。君たちの将来が惜しいのだ。悪への道へ進み、人生を棒に振る若者の第一歩は喫煙と万引きと言われている。君たちは罪の意識もなく、こんなことを繰り返したのだろうが、転落の一歩を踏み始めていることに気付いてほしい。君たちの将来は、何億円でも買えぬ。少しばかりの金で貴重な青春、将来をムダにするな。
 
私への弁償は、君たちが就職するか大学生になりアルバイトをするか、とにかく自分で汗して得た報酬から払ってもらおう。その時、きっと労働の意味、お金の値打ちがわかるだろう
 
それから年月も経ち忘れかけていた頃。
 
「Mと申しますが、店長さんいらっしゃいますか?僕、3年前、○○高校に在学中、ご迷惑をかけて者ですが、覚えておられますか?僕、大学生になりました。アルバイトとしてはじめての給料をもらいました。あのときのお金を支払わせてください
 
私はあの時を想い出して、やたら興奮していました。誠意が通じた!何の束縛もない古い約束、それもこちらの一方的な約束を果たしにくる!まるで十年ぶりに息子に逢う親のようにソワソワしました。
 
『ありがとう。よく約束を守ってくれた。そして入学おめでとう』白い封筒に納められたお金を私は受け取りました。あの時の生徒がこんな好青年になって、過ぎし日の自分の過ちを精算にきた。あの事件で学校から処分もあったろおう。級友から白眼視されたこともあったろう。親から随分と叱られたろう。それを乗り越えてよく頑張ってくれた……。
 
感動と興奮で私は涙をこらえるのに精いっぱいで、あまり彼と話をすることができませんでした。本当にありがとう。こんなにうれしいことはない。これからも頑張って」「ハイ、失礼します」明るい笑顔を残して彼は去って行きました。
 
万引きをする人を憎んで当たり前。
にもかかわらず、罪を犯した若者の将来まで憂えて更生させる。まるでマザー・テレサのような人です。

 

 その他、「通勤ラッシュの「かえるの歌」」「スターバックスは心の保健室(名城公園店)」「清流の町の中学生」「ただ、お父さんがお前を思っていることを伝えたいのです(ハガキの話)」「100日間の手紙」「店長たちの報告会(沖縄リウエン商事)」「“何をしてもうまくいく人”のルール(タクシー運転手小牧市・荒木桂太郎さん」「売る人と買う人を超えて(お客様に海外旅行に連れて行ってもらった話)」「骨壷を忘れてきてしまったんです(ANA中部空港・向井さん)」「世界ナンバー1の陰にあるもの」「義足のランナー(島袋勉)」「あなたは、会社を辞めたのではありません」「20年間で、二人目です」「“人生で一番大切なこと”を知ってしまった(川原尚行さん)」「お前の夢をここに持ってこい(杉浦誠司さん)など。

 

どれもステキなハナシです。いいなあ。私にもショートストーリー、たくさんあるけどなあー!(笑)オススメです。(・∀・)♪

 

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