- 作者: 北尾トロ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 文庫
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・とある道路交通法・業務上過失致死事件
早朝6時に制限速度60キロの3車線道路で車を100キロで走らせていた被告が、横から飛び出してバイクを咲け切れず、数十メートル引きずって死亡させたというもの。被告が『本当に申し訳なく、えー…』というのは、まだいい。最悪なのは服装。黒いトレーナーの右腕と背中にドクロのマーク入りってのはシャレにならない!説得力ねえ〜!!!(^_^;)いくらうなだれていようとドクロ男…。
・とある強制わいせつ事件
入室した被告を見るなり、また思った。(こいつ、やってるわ)イガグリ頭に、ギョロ目、無精ひげ。目の下にはクマが出来ている。この男が変質者だといわれても、全然驚かない…。顔に犯人です、と書いてあるように見える…。検察が話をしている間、居眠りしていたのだ…。これだけでもヤル気あんのかと突っ込みたくなるのに…。顔がなあ…。どう見ても無罪に見えないのだ。顔が有罪…。(^_^;)人生のピンチだろ。不利を跳ね返して無罪を勝ち取りたいんだろ…。顔にドラマがない…。
裁判というのは、これまでの人生をどうやって過ごしたかがあぶりだされるのが裁判の面白さ。顔つきの差、視線の強さ、戦う意志、自分に対する自信が顔に凝縮されるんだと!
裁判なんて、一生縁が無いかもしれないけど、本を通じて疑似体験できるなんていいね。私も40歳を超えたから、自分の顔に責任をもたなきゃね…。(^・^)