「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「裁判狂時代 喜劇の法廷★傍聴記」(阿曽山大噴火)

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裁判狂時代―喜劇の法廷★傍聴記 (河出文庫)

裁判狂時代―喜劇の法廷★傍聴記 (河出文庫)

 

以前、エンタの神様に時々出ていた大川興業阿曽山大噴火。長いスカートに帽子、ロングヘアーに髭面といちど見たら忘れられないよね。(笑)そして紙芝居をつかった裁判ネタは実にオモシロかった!(・∀・)♪

 

石原裕次郎の弟」を自称する窃盗犯、エロに暴走する検察官、極刑を望む痴漢など、法廷では日々、実にリアルな人間ドラマが炸裂している。新聞やテレビ報道では決してわからない事件の裏側を、傍聴ブーム」の火付け役が独自の視点で活写。究極のオモシロ裁判全二十五編で、今日からあなたも傍聴マニア」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・裁判がいざ始まってみると、これが面白いのなんのって。面白いっていっても、別に笑えるわけじゃないんだけどさ。すごいカルチャーショックだったよね。子供の頃に初めてハンバーガーを食べてこんな美味しい食べ物があるのかあ!」と全身にピカピカッと電気が走ったとき以来、二度目のショックだったよ。言うならば裁判というのは演劇、立派な台詞劇なんだよ。
 

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面白いのは固有名詞が出てくる裁判事件の内容を説明する冒頭陳述で、風俗店の店名とかAVのタイトルを言わなきゃいけない場合があるわけですよ。検察官が眉をひそめながら「被告人は、女性性器をたくさん写し出して焼き増ししたCD-R『解決熟女』などを販売しておりました」なんて言ってるのは面白いでしょ?その他に『プロジェクトSEX』『先にイッても怒らないよ』『学校に援交』『カメラだらけの女子トイレ』『Gカップのマン汁娘』などなどマヌケなのも多数。
 
「被告人は本人が経営する歌舞伎町のビデオ店にて『十七歳あゆみのいけない放課後』『巨乳女子高生オッパイ学園』などを販売していた」その後、裁判官が「あなたねえ、こういうのを身分証明書の提示もなしで売ってたわけでしょ?ていうことは高校生が買っていくこともあるわけですよ。社会にどれだけの悪影響があるかっていうのを考えたことがあるんですかぁ?私、このビデオちょっと観させてもらいましたけれども、ほんとに、エグイ!ものすごくエグイよ!こんなエグイの売っててね、あなた、なんとも思わなかったの?」児童ポルノのビデオを売ってたことよりも、その内容がエグイってことに怒ってるんだよ。ピントがズレちゃってるんだよ。じゃあ、内容がソフトだったら良かったんだろうか?しかもこのビデオ観ましたけれども」って、観るチャンスがあったのかなぁ。初公判だから、証拠品は事前には見られないはずなんだよね。たまたま裁判官がこのビデオを持ってたのかなぁ。
 
その他、「裁判傍聴マニュアル」「強姦容疑の法廷に響き渡る「ドラえもん」の着メロ」「石原裕次郎の弟として……」「ドキッ!マスクだらけのコスプレ裁判」「この法定で神の水を出すことができますか?(長南年恵)」「裁判おじさんは麻生太郎に激似」「法廷の中心でエロを叫ぶ」「「傍聴券」という名のプラチナチケット」「阿鼻叫喚の和歌山カレー事件傍聴券抽選会場」「嫌われ伸子の一夜」「寝覚めの悪い男」「法の華三法行」「日本にもいあった陪審員制度」「麻原彰晃は何を語るか」「裁判長に文句を言う男」「裁判のテレビ中継は可能なのか」「サイバン旅行」「法廷を描く!」「毎月十日は東京地裁の日」など。

 

オモシロすぎる!!!今度ぜひナマで見てみよ!超オススメです!(・∀・)♪

 

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裁判狂時代―喜劇の法廷★傍聴記 (河出文庫)

裁判狂時代―喜劇の法廷★傍聴記 (河出文庫)