「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「検事失格」(市川寛)


検事失格


この本はスゴいなあ……。まさに「事実は小説よりも奇なり」だねえ……。


「私はこうして冤罪を作りました」元“暴言検事”が実名告白。検察庁の内部・教育体制を暴く、“冤罪加害者”による衝撃ノンフィクションが登場!法曹界・マスコミ大激震!!誰もが待っていた「本当の検察本」。刑事裁判有罪率99%の裏側。不当逮捕・違法捜査が生まれる真の理由が明らかに。そのエッセンスを紹介しよう。


・僕はずいぶんいい加減な論法で有罪にしているのだな、と驚いた。刑事裁判では、どういうわけか無罪判決を書く機会がまったくなく、有り体に言うと「証拠が完全でなくても、めげることなく果敢に有罪を認定する力」を養うのがこの科目の目的とさえ感じられた。修習生が無罪判決を書いてもいいが、それは「正解」とはされなかった


検察庁での実務研修の講義上、講師の副検事「被害者を取り調べるときは、被害者をが有罪だと確信して取り調べるように」と断言したので、僕は頭を殴られたくらいにショックを受けた。「取り調べる前からどうして有罪だと確信できるんだ?それに、そもそも被疑者はあくまで無罪だと推定されるはずじゃないか。何を言っているんだ。、この人は」と唖然とした。


この日、僕がやったのは取調べではない。自白の強要だ。ひたすら署名をもぎとるためだけに、被疑者を怒鳴りつけ、なだめすかし、泣き落としを仕掛け、あるいは詐欺師まがいの嘘さえついていたと思う。切迫した思いしか頭になかったので、実のところ、自分がやったことなのにこれ以上詳しくは思い出せない。


業界(?)の体質ってあるんだねえ……。この事実はしっておくべきだね。オススメです。(´⊙ω⊙`)



検事失格