『太く短く』 と 『細く長く』 があるらしい。
この本に取り上げられている選手は、主として、監督、コーチの無知、無能、日本的人情のしがらみなどによって、幸か不幸か結果として太く短く生きるしかなかった男たちのドラマ!管理野球全盛の今、流れ星のような一瞬で消えた彼らの軌跡は、貴重なものだろう。その中の何人かをご紹介しよう。
・権藤博(写真:中日ドラゴンズ)
元横浜ベイスターズ監督で1998年にを38年ぶりのリーグ優勝、日本一に導いたのは記憶に新しい。
一年目に35勝(69試合登板)、二年目に30勝(61試合登板)と驚異的な成績を上げている。これはスゴイ!!!あの江川卓が20勝した81年は、31登板、野茂英雄が18勝した90年は29登板!スポーツ医学や投手管理が進んでいない昔、連投につぐ連投がエースとして当たり前の時代に「権藤、権藤、雨、権藤、雨、雨、権藤、雨、権藤」という流行語も生まれた。しかしわずか5年で引退…。
自分の短かった投手生命から、『投手の肩は消耗品』と決して投手に無理はさせないのが持論で、今の投手分業制に多大な影響を与えた。
権藤は言う。『近頃はチームプレー的な意識がありすぎて、選手、投手そのものが画一的になっているような気がする。もっと個人主義でいいと思う。特に投手は、もっと自由奔放にやったらいい。』
…う〜ん!こういう考え好きだなあ!(^^♪
・塩瀬盛道(東急フライヤーズ)
若い人には、東急が球団を持っていた!というのもビックリだろう!
19歳で、初登板、初打席でホームランを打ち、その直後にKOされ、その後クビになり二度と打席に立つことがなかった。1打数1安打、1本塁打、なんと打率10割!、投球回数1回1/3、投球数48、被安打2、四球5、奪三振1、ボーク1、自責点2。
プロ入り初打席がホームランというのは、駒田徳広(横浜)の満塁ホームラン、香川伸行(南海)がいるが、超珍しい記録だ!
そして今は、下積みからサラリーマンのトップにまで上り詰め、会社経営者である。
…何が適性か分からない!人生って面白いね〜!(^^♪
その他、木田勇(日本ハムファイターズ)佐々木信也(高橋ユニオンズ〜トンボユニオンズ〜大毎オリオンズ) などなど。
さあて、自分はどっちのタイプかな〜?私の好みとしては、『太く短く』が好きだけど、案外小心者だから、実際は『細く長く』だったりして!(~_~;)