今から数年前、伝説の高速スライダーのヤクルト・伊藤智仁の引退試合をテレビで観て涙が出た……。(T ^ T)あのキレのある速球は影をひそめ、最速109キロ……切なすぎる……。文字通り彼は天才投手だった…。
「デビューの年の僅か2ヵ月半で、高速スライダーを武器に7勝2敗、防御率0.91という驚異的な成績を上げながら、その年の終盤に肘と肩を壊し、二度と輝きを取り戻すことはなかった伊藤智仁。初登板ノーヒットノーランという衝撃的なデビューを飾りながら、肩を壊して3年目以降1勝もできなかった近藤真市、脳腫瘍から生還し、近鉄優勝に貢献した盛田幸妃ら、「記録より記憶に残る」7人の男たちの凄まじくも潔い戦いの記録」そのエッセンスを紹介しよう。
【伊藤智仁 ヤクルト ーガラスの天才投手】
・今からおよそ25年前、わずか2ヶ月半だが、その期間、日本のプロ野球界はひとりの新人投手のためにあった。突如現れた新人ピッチャーを見て皆がぶっ飛んだ。テレビ画面で見ても直角に曲がるように見えるスライダー、プロの強打者たちがかすりもしない。今観てもその輝きは色褪せることはない。打てる打てないといった次元よりも、その「美しさ」に魅了される投手だった。伸びやかな躍動感溢れる流麗な投球フォームから、重力を無視するように浮き上がる150キロ超のストレートに、物理の法則が当てはまらないほどの角度で曲がる高速スライダー。あれから20年以上経っているが、メジャーを含めても彼に匹敵する投手に出会ったことがない。
・「日本プロ野球界が世界に誇る生きる伝説」
「不世出の天才投手」
「日本プロ野球史上最高投手」
最大級の賛辞をつけても、いまだに誰からも異論がない。
「彼のスライダーは打てません」(中畑清)
「伊藤のは、高速スライダーじゃない、本物のスライダーだ」(稲尾和久)
「今まで受けてきた中で一番凄いピッチャーは伊藤智仁」(古田敦也)
「俺が今まで見た中でナンバーワンのピッチャーや」(野村克也)
その他、「近藤真市 中日ー「江夏二世」と呼ばれた超大型左腕」「上原晃 中日ー150キロのダブルストッパー」「石井弘寿 ヤクルトーサウスポー日本記録155キロ」「森田幸一 中日ー投げて打っての二刀流」「田村勤 阪神ー電光石火のクロスファイヤー」「盛田幸妃 近鉄ー脳腫瘍からの生還」。
いや〜〜感動だわ……。リハビリやスポーツ医学が発達している今なら伊藤智仁も再生できたかもね…。野球ファン必読。超オススメです。(╹◡╹)