- 作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/05/30
- メディア: 文庫
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『フェルマーの最終定理』。過去360年間解かれることの無かったこの難問を、
1994年に完全に証明した天才数学者アンドリュー・ワイルズを中心にそれに
関わる感動の数学者たちのノンフィクション。 お世辞抜きに感動!
数学とはこんなにも美しく完全であり、人々を魅了するものなのか。ある種の
嫉妬さえ覚える。まるで上質の恋愛小説のようだ。
数学者のケン・リベットはこう語る。『この論文しか持たずに無人島に流れ着い
ても頭脳のための食料は十分ある』
1908年、ドイツの富豪ヴォルフスケールは2007年9月13日までの期限付きで
『フェルマーの最終定理』の証明者に10万マルク(当時の価値で十数億円!)
の懸賞金を設けたのだが、1997年ワイルズが受賞、間に合ったのだ!
ただ、その賞金は現在の貨幣価値で約500万円程度だったが…。
私は、一応…農学部農芸化学科出身で理科の教員免許を持っているのだが
…一応…恥ずかしながら数学はチョー苦手…。(-_-;) そんな私でも、
難しい数式が少ないので一気に読むことができる。
不思議な縁を感じるのは、証明のキーとなるのが『谷山・志村予想』を提唱
した谷山豊、志村五郎らの日本人数学者たち。日本人ってスゴイッ!!
アンドリュー・ワイルズは10歳当時に触れた『フェルマーの最終定理』に憧れて
数学者となり、子供時代の夢を封印していたが、ある事がきっかけで、他の研究を
全て止め秘密裏に研究を進める。なんと7年間もの没頭!!
すごいね〜。私もこんな世界中の人が何百年、夢中になる問題を作ろうかな。
『テルマンの最終定理』…!?なんちゃって…。(^_^;)