「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「全国鉄道なるほど事情」(川島令三)

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毎日、京急で通勤してる。あの赤い電車京急大好き!ときどきブルートレインや幸せを呼ぶ「イエロー」は一車両しかなかったり、と「アイラブ京急」なのだっ!

 

さてこの本。ワタシの好きな鉄道ネタ。「通勤・通学で何気なく利用している電車――。車両の設備や運行サービスなど、自分では「これが当たり前」と思っていた常識が、他の地域に行ってみると全然違って驚かされることがあります。例えば、首都圏の電車の「ロングシート」に慣れた人は、背もたれを移動して座席の向きを変えられる「転換クロスシート」の存在を知らない人も多いのでは?本書は、鉄道ファンに絶大な人気を誇る著者が、日本各地の“鉄道なるほど事情”を徹底解説」そのエッセンスを紹介しましょう。

 
鉄道でなにか新しいことをしようとすると、数々の障害が立ちふさがる。その典型的な例は東海道新幹線である。東海道新幹線の構想が出たとき、まず最初に「鉄道は斜陽産業、高速道路と空港を造った方がよい」という、もっとも基本的な反対意見が出た。続いて時速200キロを出すのは危険」と世論が反応した。それだけではなく、ハード面、ソフト面、制度面でも、いろいろと克服する必要があった。これらをすべて乗り越えたのは「新幹線を造る」という強い意志であった。
 
・関西におけるほかのJR各線や私鉄も、スピードとサービスが首都圏よりもよくなっています。その理由として、よく関西は私鉄とJRとが並行していて競争状態にあるから」といわれます。関西流にいう「イライラしい」があることも見逃せません。それに「マイ電車」とう、これも関西人独特の気風が加わります。「イライラしい」の人は、遅い電車に見向きもしません「もっと速く走らせい」と鉄道会社に文句をいいます。
 
「新しい電車はステンレスカーに限る?」「「ローコスト電車」ってなんのこと?」「「六扉車」の功罪とは?」「短距離日本一の電車とは?」「京阪本線の正体は路面電車だった」JR九州には専属デザイナーがいる(水戸岡鋭治)」など。

 

なにげに毎日お世話になっているけど、感謝、感謝だね。より鉄道が身近に感じる本。オススメです。(・∀・)

 

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「元女子高生、パパになる」(杉山文野)

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すごいタイトルだね〜!インパクトありすぎだね〜!先日読んだ乙武洋匡さんのこの本のモデルの杉山文野さんに興味を持って読んだ。

 

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「セーラー服を着ていた。30歳で死のうと思っていた。そんな僕に、こんな未来が訪れるなんて――。父として、LGBTQムーブメントのリーダーとして、仕事、家族、恋愛など社会の「普通」を問い直す、フミノの奮闘記」そのエッセンスを紹介しよう。
 
「元女子高生です!」と自己紹介する僕は、現在39歳。ハゲつつある頭皮を気にしながら子育てに励むおじさんである。これでも昔は日本女子大学の附属校に、セーラー服とルーズソックス姿で通っていた。15年続けたフェンシングでは「女子」として日本代表選手も経験した元アスリートでもあるのだが、40歳を目前として、腹回りの肉もとれず、ますますおじさん化が進むばかり……。だが、戸籍上はいまだに「女性」である。
 
・本書では僕がこれまで「普通でありたい」と動き続けて、ようやく形になった4つの大きな出来事、東京レインボープライドのこと、同性パートナーシップ条例のこと、パートナーとその家族のこと、子どものことーを中心に描いた僕のこの15年の気持ちの整理を兼ねた活動記録、といったところだろう。
 
何のために生きるのか?どんな自分になりたいか。自分がもっと自分らしく生きるために、何を大切にすれば良いのか?元女子高生がパパになるまで。その答えを探しつづけた。みなさんにとって、改めて自分を探すきっかけになれば嬉しい。
 
・10代の頃の僕は、自分が女性として歳を重ねていく未来を全くイメージできなかったし、かといって男性として生きていくという選択があることも知らなかった。「僕は大人になれないんじゃないかな」「大人になる前に死んじゃうんじゃないかな」「どうせ死ぬなら、早く死にたいな……」表向きは明るく振る舞っていても、心の奥ではいつもそんなことばかり考えていた。
 
「どれだけ多くの人に出会うか、どれだけ多くの活字を読むか、どれだけ長い距離を移動するか、この3つによって人は成長する」僕は、幼少時よりオカンにこう教えられて育った。
 
・「おう杉山!久しぶりじゃないか!元気にしてたのか?いやぁ、おまえ全然変わんないな!変わったの、性別くらいだな!と先輩がサラリ。「性別くらいだな」って(苦笑)。

 

いま、性の多様化が進んでいるけど、いいことだね。人それぞれ違っていいもんね。LBGTQについて考えさせられるなあ。オススメです。(・∀・)

 

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「世間とズレちゃうのはしょうがない」(養老孟司 伊集院光)

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この本は、いいよー!ワタシの大好きなお二人の対談集!抱腹絶倒のハナシが満載の伊集院光と虫が大好きな解剖学者・養老孟司先生。共通点があるのがオモシロイ!

 

「世間からはじき出されないことを願う理論派・伊集院光と、最初から世間からはみ出している理論超越派・養老孟司。博覧強記でゲーム好きという共通点がある二人が、世間との折り合いのつけ方を探る。抱腹絶倒のトークから、世間とズレながら生きていくヒントが得られる一冊。そのエッセンスを紹介しよう。
 
・(養老)「ゲーム中毒と言うけれども、楽しいことは多かれ少なかれ中毒になるものですよ。二宮金次郎は勉強中毒で、当時は役にも立たない勉強を夢中でやっている同しようもない変わり者だと言われていた。そういうものですよ」
 
・(養老)まぁ僕は半分死んでるようなもんですからね。僕が東京農大に行ってフラフラ歩いていたら、学生が寄ってきて養老さんじゃないですか」と言うんですよ。「そうだよ」と言ったら「生きてたんですね。死んだと思ってました」って(笑)「もう歴史上の人物ですよ」ってフォローしてたけどね。(伊集院)それ、フォローですか(笑)。
 
・(養老)科学の授業をしているときに、学生からよく聞かれることがありました。「先生、脳のことは今どのくらい分かっているんですか?」これ、どこかで100%分かると思ってるんだよ。全部分かるわけなんかないのに。
 
・(伊集院)親父に「戦争が終わったとき、嬉しかったの?」と聞いたら「うれしくなかったことはないんだけど、うれしいとかいう感情じゃなくて、もっとすごいことなんだ」と言うんです。そのとき言われたのは、「おまえ、今まで習ってきた教科書が全部ウソだと言われたらどう思う?」
 
・(伊集院)今都市には、いろいろなことが絡んでさらにバランスがおかしくなりつつあるものがいっぱいあると思うんです。たとえば、スーパーやコンビニを無人管理にするという流れがあるじゃないですか。効率的になるかもしれないけど、でもそれによってお店で声を掛け合ったり無駄話をしたりするというけっこう大事な機能がなくなりますよね。
 
・(養老)幽霊っているんだよね。だっていなきゃ言葉にならないでしょ。頭の中にいるんですよ。それは間違いない。だから世界中にいますよ。「外にいる」と言い出すから変なことになるわけです。頭の中には間違いなくいるだろうという話。
 
・(伊集院)不便は半分楽しみなはず便利にするのを世間が創造的だと思っているのなら、趣味の世界では不便を楽しんでいくほうが創造的だなと思うんです。落語がまさにそうです。こんなにクリアな映像がある世の中で、じいさんがしゃべっただけでその情景を浮かべさせるというすごく偏った娯楽ですよね。落語のすごいところは、その不便を想像力で補えたときハイビジョンよりきれいということです。僕がラジオに惹かれるのもその不便さにあって、不便なだけに鍛えれば便利を超えると思っているんです。
 
「棺桶を持って非常階段を降りたことある?」のエピソードはケッサクだ!第二弾が読みたい。オススメです。(・∀・)

 

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MUSIC〜「酒場のギター弾き 小野塚テル 十二所マルシェ de 「流し」(鎌倉)

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ワタシの地元、金沢文庫からひとつめの金沢八景駅からバスで20分。十二所神社で降りてすぐのところで開かれた、小さな小さな「十二社マルシェ」!前回はキッチンカーが3台来たんだけどど、今回は前日からの雨予報でキッチンカーが中止。
 
グジュグジュ天気のまま小さくスタートっ!結局、雨は降りませんでしたー。誰だー!雨男はー!(笑)
 
 

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バス停裏の小道。こんなに自然にあふれたところなんだね。いいなあ!落ち着くなあ!

 

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今日は、いつものYAMAHA FG-180 ライトグリーンラベル1966。万が一雨が降っても安心の合板!
 

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来場してリクエストいただいたのは、13歳から90歳まで幅広い年齢層。「ナマの音」はいいですね〜!と喜んでくれてウレシイ!歌う場も、直接のコミュニケーションが少なくなっているから、こういう機会をホント大事にしたいよね。ありがとうございました〜!♪

 

今回は、先日亡くなった小林亜星先生追悼特集メドレーも!♪ 名曲ぞろいだねー!

 

今日のリクエス

 

「お酒の歌メドレー」「裏切りの街角」(甲斐バンド)「川の流れのように」「愛燦燦」(美空ひばり)「季節の中で」「恋」(松山千春)「小林亜星追悼メドレー〜「ぱっとさいでりあ」「この木なんの木」「夜がくる」「ひみつのアッコちゃん」「魔法使いサリー」「あなたとコンビにファミリーマート」「北の宿から」(都はるみ)「銀座の恋の物語」(石原裕次郎・牧村旬子)「女のみち」(ぴんから兄弟)「チェルシーの歌」「積水ハウスの歌」「モクセイの花」「振り向かないで」「銀河鉄道999」(ゴダイゴ)「Automatic」(宇多田ヒカル)「lemon」(米津玄師)「レット・イット・ビー」「イエスタデイ」(THE BEATLES)「イエスタデイ・ワンス・モア」(カーペンターズ)「ロビンソン」(スピッツ)「糸」(中島みゆき)「箱根八里」「荒城の月」「戦争を知らない子供たち」(ジローズ)「花嫁」(はしだのりひことクライマックス)「あの素晴らしい愛をもう一度」(加藤和彦北山修)「サライ」(加山雄三谷村新司)などなど。

 

今日の時事ネタ

 

 「菅新総理 誕生の歌」「菅総理長男 違法接待の歌」などなど。

 

追記  2021年7月

 

川の流れのように」「みだれ髪」(美空ひばり)「時の流れに身をまかせ「つぐない」(テレサ・テン)「教訓Ⅰ」「下宿屋」(加川良)「生活の柄」(高田渡)「戦争を知らない子供たち」(ジローズ)「夕暮れ時は淋しそう」「さようなら」「あせ」(N.S.P)「あこがれ」「断絶」「能古島の片想い」(井上陽水)「赤色エレジー」(あがた森魚)「箱根八里」「フォギーマウンテンブレイクダウン」
などなど。

 

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「スナック研究序説 日本の夜の公共圏」(谷口功一 スナック研究会 編著)

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「酒場のギター弾き」であるワタシは、酒場、居酒屋が大好き。特に立ち飲みがいい。好「ブラっと」来て「ピッと」帰るというブラッド・ピット方式」が好きなんんだけど、唯一行かないのがスナック。タバコの臭いがしそうなのと、デジタル音のカラオケが嫌い。禁煙で、ギターがあるならぜひ行ってみたいけどね〜。(・∀・)

 

さてこの本。「日本に十万軒以上もあると言われる「スナック」について、学術的な研究がまったく存在しないことに憤り」を感じて決起したと「スナック研究会」。スナックという「夜の公共圏」「やわらかい公共圏」に光を当てることで、日本社会の「郊外/共同体」と「社交」のあり方を逆照射することを目指すものである。そのエッセンスを紹介しよう。

 
・夜の巷にネオンを灯す「スナック」についての本邦初の学術的研究の試み、それが本書である。執筆陣は2015年に結成された通称「スナック研究会」のメンバーから構成されており、幅広い分野での第一線で活躍する研究者たちを揃えたものとなっている。
 
・スナック道の大先輩・玉袋筋太郎も嘆く通り、先輩が後輩を連れてゆくという文化が、恐らくわれわれ70年代生まれの世代とその上の世代のあたりで断絶してしまっているようでもある。また、後述の通り、都市部ではなく地方においてこそ、スナックは身近なものとなっている。
 
スナックはオリンピックのあった1964年の前後に生まれたもので、その名称は文字通り「軽食(スナック)」に由来する前身は「スタンドバー」だったころ、オリンピック開催に伴う風俗もろもろへの締めつけ(深夜営業の禁止)に対抗する苦肉の策として、規制の対象となる酒だけを出す店ではなく、軽食(スナック)を出すという態で「スナックバー」と名乗り始めたのが、その起源であるという説もある。
 
・日本に存在するスナックの数は概算10万軒を超えており、美容院(23万)不動産屋(12万)居酒屋(8万)などの業種と並ぶ、膨大な店舗数を誇っている。人口あたりの軒数は、①宮崎県②青森県沖縄県長崎県高知県大分県鳥取県秋田県山口県佐賀県となっている。九州方面が圧倒的なのには、目をみはるが、人口規模から見ると決して都市部ではない地域にこそスナックが多く、また西高東低の傾向が強いことが見て取れるだろう。ちなみに下位に目を転じると、45位が千葉県、46位が埼玉県、そして最下位は、奈良県
 
なにゆえスナックを「公共圏」という観点から眺めようとしたのか。地域の中で人びとが集まるスナックという場は、しばしば、目には見えない一種のメンバーシップの下で、完全に私的とは言い難い共同性によって結ばれたものだからである。古くから地元に根付いた人びとが集い、新聞・雑誌やテレビなどでは知ることのできないような地元の話が夜ごと話し合われている。地元の複雑な人間関係や商売の話、果ては選挙にかかわる政治の話まで、スナックでの話題は実に多岐にわたる。
 
店舗の名前で一番多いのは「さくら」で313軒。次が「あい」でその次が「はな」、ライムライトは119軒。オリジナリティではなく、一番よくあるものをつけるとか、お客さんにいわれたものをつけるとか、そういう適当なメンタリティ。客同士も何年間も常連で何年間も一緒に飲んでいるのに、ヤマちゃんとしか知らない。名前は知らないけど、その人が好きな酒や曲は奥さんより詳しい。人生のその部分だけをやたら知ってしまう。(笑)
 
「スナックは人生の学び舎」「スナックと「物のあはれを知る」説」「カフェーからスナックへ」「日本における酒宴という場」「スナックと「社交」の空間」など。

 

ほー!!!なるほどね〜。今度ひとりで飛び込みでスナック、行ってみようかなあ!でもカラオケ、嫌いだからなあ!(笑)オススメです。(・∀・)

 

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「アシモフの雑学コレクション」(星新一 編訳)

 

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星新一といえばショートショートの大家。アイザック・アシモフといえばSF小説の大家。黒後家蜘蛛の会はおもしろかったね〜!

 

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そのアシモフのネタのもととも言えるのがこの本。どのページから読んでもオモシロイ。おもわず人にしゃべりたくなっちゃう!

 

地球のことから、動物、歴史、文学、人の死に様まで、アシモフ星新一が厳選して、驚きの世界にあなたを誘う不思議な事実の数々」そのケッサクの雑学を紹介しよう。
 
サハラとは、砂漠という意味のアラビア語。世界最大、アメリカ合衆国ぐらいの広さ。しかし、二万年前の氷河期には、川、湖、森、草原の地帯だった。
 
・砂粒は、風で動かされ、たがいにこすれあって、丸くなる。そして、いったん完全な球体になると、何百万年とそのままである。
 
・世界中に存在するヘリウムは、アリゾナの産出のがほとんどである。
 
・東西に広いソ連は、七つの時間帯にまたがっている。
 
エベレスト山は、百年前より30センチも高くなっている。その速度は、増加の傾向にある。
 
ソ連アメリカは、間隔が3キロ。ベーリング海峡アメリカ領の小ダイオミード島と、ソ連領の大ダイオミード島の距離である。
 
・地球上の物質は99%が炭素、水素、窒素、酸素から成る。銀河系の星の基本元素も同じ。ノーベル賞を受けたウォルド教授は、地球で生化学を学んでおけば、よその星でも通用する」と言っている。他星に生命が存在していても、化学的性質は基本的には同じだろう。
 
ガリレオは死の少し前、視力を失っていた。望遠鏡で太陽を観測することが多かったかららしい。
 
・アフリカの西方のセント・ヘレナ島は、二人の有名人が住んだ。ナポレオン1800年代のはじめに、ここの流刑された。その前、1676年には、彗星に名を残したハレーが滞在した。南半球の星の図を作るために。
 
・水は低い温度から急冷するより、高めの温度からのほうが、早く凍る。
 
・1896年、二人の男は交代でオールをこいで、大西洋を横断した。55日間で、ニューヨークからイギリスへ。船につんだ品は、肉の缶詰多数、卵250、乾パン、コーヒー、飲み水のタンク二つ。さらに小型ストーブと、その灯油5ガロン。
 
錬金術で鉛を金に変えることが成功していても、利益は上がらなかったろう。量が増えれば、価値も下がるのだ。
 
恐竜のなかには、いまのニワトリぐらいの大きさのもいた。
 
・恐竜のほとんどは草食。テラノザウルス・レックスだけが、例外的に巨大な肉食性だった。ほかの恐竜を食っていた。その一口で食べる量は、一家4人の人間の、一ヶ月分の食事に相当する。
 
・骨髄炎の治療にウジが使われた。南北戦争中、偶然に発見された。ウジは傷口の死んだ組織を食べ、有用な物質を分泌する。そのため、無菌のウジが飼育された。使用されなくなったのは、分析の結果、効果はウジの尿とわかり、同じ物質が安く合成できるようになったから。
 
・昆虫の中には、頭を失っても一年ちかく生きつづけるのがいる。頭はなくても、温度、光、湿度、薬品などの刺激に、反応を示す。
 
1万2千年前には、象、ライオン、ラクダが、アラスカをうろついていた。
 
もともと馬は、人間を長くはのせられないほどの、小さなものだった。6千年前の馬の先祖は、高さ約30センチ。モンゴル地方の遊牧民により改良され、中東やヨーロッパに出現した時は、だれも驚いた、
 
・コウモリは、飛べる唯一の哺乳類。ムササビもフクロネズミも、滑空するだけ。
 
・ゾウやトガリネズミの一日の睡眠時間は2時間でいい。ゴリラやネコは約14時間。さまざまである。
 
アメリカの霊長類研究所で、17組のゴリラの母子を観察した。母と子の二匹だけに檻に入れると、母ゴリラは必ず子を虐待する。グループで生活させると、子に母親らしい愛情を示す。
 
・コアラはユーカリの木だけで生きている。ほかは、なにもいらない。水さえも。
 
・小さなハチドリは、一秒に50から70回もはばたく。人間がこんな動きをしたら、一日に体重の2倍ものジャガイモを食べ、カロリーを補給しなければならない。また、一時間に50リットルの汗を出さないと、体温が上がりすぎる。
 
多くの鳥は、地面におりている時は鳴かない。飛ぶか、なにかにとまってる時に鳴く。海辺の鳥は、いくつかの例外はあるが。
 
鳥は一日に、体重の半分の食物を必要とする。若鳥はもっと割合が多く、コマドリの幼鳥は、一日に4メートルに相当するミミズを食べる。
 
・レタラックが、1969年にした実験で、音楽と植物の発育の関係が判明した。ロックの音楽は成長をさまたげ、変形をひきおこす。クラシックだと、害を受けない。
 
・竹は24時間で、1メートル伸びることもある。
 
足の冷えるのを防ぐには、帽子がいい。からだの熱の8割は、頭から発散している。
 
・肝臓は8割が切除されても、機能をつづけ、3ヶ月ほどでもとの大きさに戻る。
 
フロイト精神分析ばかりでなく、神経学にも大きな功績を残している。局部麻酔のため、コカインを使った最初の人である。効果のすばらしさを語りすぎ、中毒者が続出し、それに副作用のあることが判明した。
 
・1879年の大みそかチャーリー(パークハースト)が自宅で死んでいるのが発見された。埋葬しようとして、女性だったことを、人びとははじめて知った。
 
・いかなるガンにもならない集団が、世界に一つだけある。カシミール北西部の、フンザ族。長寿でも有名である。
 
タバコはかつて、万病の薬とされていた。頭痛、歯痛、関節炎、腹痛、傷、口臭などにいい。煎じて飲んだり、錠剤にもなった。スペインの医師モナルデスは、1577年に出した本『新大陸の新発見』のなかで、そう書いた。その説は2世紀以上も信じられた。
 
・世界の250万人の医者がいるが、能力は別として、そのうち5分の1はロシア人である。
 
リンカーン大統領は、遺伝的なマルファン症候群だったらしい。彼の死後30年に発見された症状である。長い手足、左右のアンバランス、視力の不安定などが特色。
 
・スイスの数学者オイラーは、論文の数では記録保持者。1766年に失明したが、研究は続けた。驚異的な記憶力のため、黒板3枚にびっしりの計算を頭の中でやり、しかも忘れなかった。生前に発表した論文は、800を超え、かなり長いものもあった。死後、残された論文は、印刷しおわるまで、35年もかかった。
 
・生物中、最も数の多いのは昆虫類だが、その次は軟体動物。貝やイカなどの、骨のない生物である。
 
世界の国際貿易で、取引の多さでは、コーヒーは二番目である。一位は石油。
 
・古代フランスのゴール人、中米のマヤ族そのほかは、二十進法を使っていた。シュメール人バビロニア人の文化を受けついだ諸民族は、六十進法を使った。2、3、4、5、6、12、15、20、30で割り切れ、分配に便利だったから。一時間が60分、一分が60秒、角度で円を360度とするなど、そのなごりだ。
 
・イギリスの天文学者ハレーは、彗星によって有名だが、1693年にはじめて、くわしい死亡率を産出した。それにより生死の統計の研究が手がけられ、生命保険業がうまれた。
 
・一分間に、100人が死亡、240人が生まれている。つまり、世界の人口は、一分で140人増加する
 
アルキメデスは入浴中、浮力の原理を発見し、わかったの意味の「ユリーカ」の叫びとともに、裸で街を走り回った。有名な話だが、古代ギリシャでは裸で運動するのが普通で、男の裸は珍しくなかった。
 
18世紀のアメリカ人は、字を読めたが、書けなかった。子供たちは、聖書と簡単な歴史の本を読まされた。書くのは、とくに必要性がなかった。紙とインクは高価だったし、羽製のペンの手入れも面倒なことだった。
 
・ワシントンが初代の大統領となった1789年、アメリカ人の平均寿命は、男性が34.5歳、女性は36.5歳。
 
・中世の大半にわたり、皇帝も王も、字を読めなかった。読み書きのできるのは、ほとんど聖職者だけ。
 
人間の頭骨は、コップ用に使われることが多かったクロマニヨン人の時からからだ。意味があってか、便利さのためかは不明。中世では儀式の時、聖人のそれを杯として使った。詩人バイロンは、それでワインを飲んだ。アフリカの一部では今も使われている。
 
マルコ・ポーロの見聞録によると、元の世祖フビライの宮殿には、5000人の占星師が住んでいた。天気予報という、危険な仕事も含まれる。的中しなかったら、命を失う。

 

・イギリスには会員500人ほどの、南北戦争クラブが、週末に集まって、著名な戦闘を再現して楽しむ。

 

南北戦争は軍服の需要を高め、それによって既製服産業が発達した。

 

アメリカの中西部の町で、1880年代に、日曜日にアイスクリーム・ソーダを客に売ってはいけないとの条例が作られた。喫茶店主は頭をひねり、アイスクリームにシロップをかけたものを売った。愛称がサンデーのソーダ。なにかをかけたのをサンデー(sundae)と呼ぶようになったのは、そのためだ。

 

ユダヤ教、初期のキリスト教では、一日は日没からはじまった。クリスマス・イブとは、本来、クリスマスの一日の前半である。ニューイヤーズ・イブも同様。前夜の意味になったのは、かなりあとから。

 

ノアの箱舟の話は、聖書以前のシュメール人叙事詩のなかに出てくる。大洪水にそなえて舟を作れとのお告げを受けた男。洪水のあと、鳥を放って陸地をさがす部分も同じである。

 

・芝居で有名なシラノ・ド・ベルジュラックは、実在(1620〜55)の人物。大鼻で決闘好き。詩人、劇作家、そしてSF作家。月への旅行の物語を書き、ロケットの原理を考案した最初の人。

 

蛍の光はバーンズの1796年の作とされている。しかし、彼は手紙のなかで、「これは昔からの曲で、老人が歌っているのを譜にした」と書いている。現実かどうかはわからないが。

 

ヒュー・デイリーは野球の現役中(1882〜87)に、セカンド、ショートを守備し、いくつかの大リーグチームのピッチャーをつとめた。その成績は、ノーヒット一回を含む74勝。1ゲーム19人から奪三振。みごとなものだ。彼は一方の腕がなかったのだから。

 

・初期の野球のルールでは、どっちのチームが先に21点をとるかだった。

 

セントルイス・ブラウンズは、1951年、客集めのため、身長約1メートルの選手を加入させ、背番号は「1/8」。一回だけバッターボックスに立ち、四球で出塁した。以後は禁止となった。

 

中世は、入浴しなかった千年とも呼ばれる。ヨーロッパの人たちは、裸は罪との教会の指示に従ったのである。イギリスではじめて石けんが作られたのが、1641年。宗教的成約はゆるんでいたが、課税が重く、産業的な発展はおそかった。

 

あやとりは、世界各地で楽しまれている。民俗学者にとっての、なぞだ。ニュージーランドマオリ族、北米インディアン、エスキモー、アフリカ人など、交流がないのに、両手間のひもで、まったく同じ形を作るのだ

 

大富豪カーネギーは、財産ができ、としをとるにつれ、金銭ぎらいになった。見るのもいやと、持ち歩きもしなくなった。そのため、切符なしとされ、ロンドンの電車から降ろされたことがある。

 

・インドのムガール帝国の第4代皇帝ジャハーンギールの支配時代(1605〜27)には、ハーレムに王妃が300人、女性が5000人、同性愛用の少年が1000人いた。ペットは、ゾウが1万2000、牛が1万、ラクダが2000、シカが3000、犬が4000、ならされたライオンが100、水牛が500、伝書バトが1万。

 

グラハム・ベルは、電信の改良をやっているうちに、電話を発明した。

 

ニュートンは1665年、3つの原理を発見した。微分積分法、光学の基礎のスペクトル構成、万有引力、いずれも画期的なもの。当時、23歳だった。

 

エジソンは学校での成績があまりにひどく、教師をしたことのある母親は退学させ、自分もと落ちこぼれには、ほかにニュートンパスツールアインシュタインなどもいる。

 

数学者ガウスは、1807年、ある問題に熱中していた。医者がそばへ来て、二階で奥さんが既得だと知らせた。すると、目をそらさず、つぶやいて、「待つように言ってくれ、もう少しで解答が出る」。

 

・米政府の調査によると、これまで試みられた減量方法は、2万8000種ある。しかし、有効適切なダイエット法、絶食である。

 

1850年ごろまで、靴は手で作られ、左右の別はなかった。サイズは幅の大小の2種あるだけ。右足用、左足用のセットが出現したのは、機会が製造するようになったから。

 

マルコ・ポーロは中国で、揚州の市長の仕事を3年間つとめた。

 

・1935年に、ペルシャが国名をイランに変えたペルシャと呼ばれていた以前の国名が、イランだった。

 

・世界で最も多い名前は、中国風のチャンでもなく、英語風のジョンでもない。モハメッドである。

 

・パリ名物のエッフェル塔は、1909年に解体の司令が出そうになった。しかし、フランスの無線通信にとって重要なアンテナが上に備えつけられており、中止された。

 

アメリカにおける殺人は、日本の200倍の率である。拳銃が自由に買えるため。1963年から10年間のベトナム戦での戦死者は4万6000人、国内では同じ期間に、8万4000人が銃で死んでいる。

 

・超大型タンカーは、普通の速度の16ノットで航行中、停止するまで約20分かかる。慎重に扱うべきもの。

 

いや〜〜オモシロすぎる!!!トリビアの泉再開してほしいなあ。超オススメです!(・∀・)

 

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「月亭可朝のナニワ博打八景 金持たしたらあかん奴」(吉川潮)

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 その昔、月亭可朝嘆きのボインを聞いたときには、ビックリしたなあ!落語家なのに、帽子をかぶってギターを弾いてけったいな歌を歌っている!そしてストーカー疑惑で逮捕されたことも記憶に新しい。可朝師匠は、ハチャメチャな博打ウチだったとは知らなかった!♪

 
 「ヤクザの凄まじい追い込みをかいくぐり、花札、ポーカー、野球賭博の博打三昧。可朝の行くところ『バクチ天国、借金地獄』。演芸小説の第一人者が贈る痛快ピカレスク芸人伝!」そのエッセンスを紹介しよう。
 
・思えば、我が半生は修羅場の連続だった。競馬、競輪、競艇麻雀、ポーカー、オイチョカブ、そして野球賭博と博打三昧である。最議院選の出馬などは博打の最たるものだろう。当選すれば六年間の歳費が入るが、落選すれば一文無しどころか借金を背負う。まさに一か八かの大勝負だ。
 
野球賭博はなんであきまへんのや」
若い方の刑事が呆れ顔で答えた。
暴力団の資金源になっとるからに決まってるやろ」
そこで可朝は膝を叩いた。
「それやったら大丈夫ですわ。わし、トータルで勝ってますさかい、暴力団の資金を吸い上げてるいうことですわ。お上から表彰状もろうてもええんとちゃいまっか」
「アホか!」大声で怒鳴られた。
 
可朝師匠が交際相手の女性の訴えによりストーカー規制法違反容疑で逮捕されたというニュースが飛び込んできた。信じられなかった。どうしても師匠とストーカー行為が結びつかない。艶福家だから、女性との別れ話がこじれたか痴話喧嘩がエスカレートし、警察沙汰になってしまったに違いないと推測した。
 
逮捕から十日目の朝、師匠から電話があった。いきなりストーカーの可朝だす」と言ったので大笑いした。同時に元気な声を聞いてほっとした。これぞ可朝の本領である。野球賭博で逮捕され、釈放された直後、出演したキャバレーのショーで「極悪人の可朝だす」と挨拶したエピソードを思い出す。
 
参院選に出馬して落選した時、美人局の被害にあって裁判沙汰になった時、仏壇のロウソクから火が出て自宅が全焼した時、単純賭博罪で罰金刑を食らった時、いつも師匠は事件をネタにして洒落のめし、己を笑いものにしてきた。それが可朝という芸人に生き方なのだ。
 
嘆きのボイン』『女は魔物』『カエルの災難』『ひかり号』など。いいなあ。今どき、こんな芸人さんっていなくなったよね〜!一人くらいは出て欲しいよね〜!オススメです。(・∀・)

 

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