「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「アシモフの雑学コレクション」(星新一 編訳)

 

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星新一といえばショートショートの大家。アイザック・アシモフといえばSF小説の大家。黒後家蜘蛛の会はおもしろかったね〜!

 

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そのアシモフのネタのもととも言えるのがこの本。どのページから読んでもオモシロイ。おもわず人にしゃべりたくなっちゃう!

 

地球のことから、動物、歴史、文学、人の死に様まで、アシモフ星新一が厳選して、驚きの世界にあなたを誘う不思議な事実の数々」そのケッサクの雑学を紹介しよう。
 
サハラとは、砂漠という意味のアラビア語。世界最大、アメリカ合衆国ぐらいの広さ。しかし、二万年前の氷河期には、川、湖、森、草原の地帯だった。
 
・砂粒は、風で動かされ、たがいにこすれあって、丸くなる。そして、いったん完全な球体になると、何百万年とそのままである。
 
・世界中に存在するヘリウムは、アリゾナの産出のがほとんどである。
 
・東西に広いソ連は、七つの時間帯にまたがっている。
 
エベレスト山は、百年前より30センチも高くなっている。その速度は、増加の傾向にある。
 
ソ連アメリカは、間隔が3キロ。ベーリング海峡アメリカ領の小ダイオミード島と、ソ連領の大ダイオミード島の距離である。
 
・地球上の物質は99%が炭素、水素、窒素、酸素から成る。銀河系の星の基本元素も同じ。ノーベル賞を受けたウォルド教授は、地球で生化学を学んでおけば、よその星でも通用する」と言っている。他星に生命が存在していても、化学的性質は基本的には同じだろう。
 
ガリレオは死の少し前、視力を失っていた。望遠鏡で太陽を観測することが多かったかららしい。
 
・アフリカの西方のセント・ヘレナ島は、二人の有名人が住んだ。ナポレオン1800年代のはじめに、ここの流刑された。その前、1676年には、彗星に名を残したハレーが滞在した。南半球の星の図を作るために。
 
・水は低い温度から急冷するより、高めの温度からのほうが、早く凍る。
 
・1896年、二人の男は交代でオールをこいで、大西洋を横断した。55日間で、ニューヨークからイギリスへ。船につんだ品は、肉の缶詰多数、卵250、乾パン、コーヒー、飲み水のタンク二つ。さらに小型ストーブと、その灯油5ガロン。
 
錬金術で鉛を金に変えることが成功していても、利益は上がらなかったろう。量が増えれば、価値も下がるのだ。
 
恐竜のなかには、いまのニワトリぐらいの大きさのもいた。
 
・恐竜のほとんどは草食。テラノザウルス・レックスだけが、例外的に巨大な肉食性だった。ほかの恐竜を食っていた。その一口で食べる量は、一家4人の人間の、一ヶ月分の食事に相当する。
 
・骨髄炎の治療にウジが使われた。南北戦争中、偶然に発見された。ウジは傷口の死んだ組織を食べ、有用な物質を分泌する。そのため、無菌のウジが飼育された。使用されなくなったのは、分析の結果、効果はウジの尿とわかり、同じ物質が安く合成できるようになったから。
 
・昆虫の中には、頭を失っても一年ちかく生きつづけるのがいる。頭はなくても、温度、光、湿度、薬品などの刺激に、反応を示す。
 
1万2千年前には、象、ライオン、ラクダが、アラスカをうろついていた。
 
もともと馬は、人間を長くはのせられないほどの、小さなものだった。6千年前の馬の先祖は、高さ約30センチ。モンゴル地方の遊牧民により改良され、中東やヨーロッパに出現した時は、だれも驚いた、
 
・コウモリは、飛べる唯一の哺乳類。ムササビもフクロネズミも、滑空するだけ。
 
・ゾウやトガリネズミの一日の睡眠時間は2時間でいい。ゴリラやネコは約14時間。さまざまである。
 
アメリカの霊長類研究所で、17組のゴリラの母子を観察した。母と子の二匹だけに檻に入れると、母ゴリラは必ず子を虐待する。グループで生活させると、子に母親らしい愛情を示す。
 
・コアラはユーカリの木だけで生きている。ほかは、なにもいらない。水さえも。
 
・小さなハチドリは、一秒に50から70回もはばたく。人間がこんな動きをしたら、一日に体重の2倍ものジャガイモを食べ、カロリーを補給しなければならない。また、一時間に50リットルの汗を出さないと、体温が上がりすぎる。
 
多くの鳥は、地面におりている時は鳴かない。飛ぶか、なにかにとまってる時に鳴く。海辺の鳥は、いくつかの例外はあるが。
 
鳥は一日に、体重の半分の食物を必要とする。若鳥はもっと割合が多く、コマドリの幼鳥は、一日に4メートルに相当するミミズを食べる。
 
・レタラックが、1969年にした実験で、音楽と植物の発育の関係が判明した。ロックの音楽は成長をさまたげ、変形をひきおこす。クラシックだと、害を受けない。
 
・竹は24時間で、1メートル伸びることもある。
 
足の冷えるのを防ぐには、帽子がいい。からだの熱の8割は、頭から発散している。
 
・肝臓は8割が切除されても、機能をつづけ、3ヶ月ほどでもとの大きさに戻る。
 
フロイト精神分析ばかりでなく、神経学にも大きな功績を残している。局部麻酔のため、コカインを使った最初の人である。効果のすばらしさを語りすぎ、中毒者が続出し、それに副作用のあることが判明した。
 
・1879年の大みそかチャーリー(パークハースト)が自宅で死んでいるのが発見された。埋葬しようとして、女性だったことを、人びとははじめて知った。
 
・いかなるガンにもならない集団が、世界に一つだけある。カシミール北西部の、フンザ族。長寿でも有名である。
 
タバコはかつて、万病の薬とされていた。頭痛、歯痛、関節炎、腹痛、傷、口臭などにいい。煎じて飲んだり、錠剤にもなった。スペインの医師モナルデスは、1577年に出した本『新大陸の新発見』のなかで、そう書いた。その説は2世紀以上も信じられた。
 
・世界の250万人の医者がいるが、能力は別として、そのうち5分の1はロシア人である。
 
リンカーン大統領は、遺伝的なマルファン症候群だったらしい。彼の死後30年に発見された症状である。長い手足、左右のアンバランス、視力の不安定などが特色。
 
・スイスの数学者オイラーは、論文の数では記録保持者。1766年に失明したが、研究は続けた。驚異的な記憶力のため、黒板3枚にびっしりの計算を頭の中でやり、しかも忘れなかった。生前に発表した論文は、800を超え、かなり長いものもあった。死後、残された論文は、印刷しおわるまで、35年もかかった。
 
・生物中、最も数の多いのは昆虫類だが、その次は軟体動物。貝やイカなどの、骨のない生物である。
 
世界の国際貿易で、取引の多さでは、コーヒーは二番目である。一位は石油。
 
・古代フランスのゴール人、中米のマヤ族そのほかは、二十進法を使っていた。シュメール人バビロニア人の文化を受けついだ諸民族は、六十進法を使った。2、3、4、5、6、12、15、20、30で割り切れ、分配に便利だったから。一時間が60分、一分が60秒、角度で円を360度とするなど、そのなごりだ。
 
・イギリスの天文学者ハレーは、彗星によって有名だが、1693年にはじめて、くわしい死亡率を産出した。それにより生死の統計の研究が手がけられ、生命保険業がうまれた。
 
・一分間に、100人が死亡、240人が生まれている。つまり、世界の人口は、一分で140人増加する
 
アルキメデスは入浴中、浮力の原理を発見し、わかったの意味の「ユリーカ」の叫びとともに、裸で街を走り回った。有名な話だが、古代ギリシャでは裸で運動するのが普通で、男の裸は珍しくなかった。
 
18世紀のアメリカ人は、字を読めたが、書けなかった。子供たちは、聖書と簡単な歴史の本を読まされた。書くのは、とくに必要性がなかった。紙とインクは高価だったし、羽製のペンの手入れも面倒なことだった。
 
・ワシントンが初代の大統領となった1789年、アメリカ人の平均寿命は、男性が34.5歳、女性は36.5歳。
 
・中世の大半にわたり、皇帝も王も、字を読めなかった。読み書きのできるのは、ほとんど聖職者だけ。
 
人間の頭骨は、コップ用に使われることが多かったクロマニヨン人の時からからだ。意味があってか、便利さのためかは不明。中世では儀式の時、聖人のそれを杯として使った。詩人バイロンは、それでワインを飲んだ。アフリカの一部では今も使われている。
 
マルコ・ポーロの見聞録によると、元の世祖フビライの宮殿には、5000人の占星師が住んでいた。天気予報という、危険な仕事も含まれる。的中しなかったら、命を失う。

 

・イギリスには会員500人ほどの、南北戦争クラブが、週末に集まって、著名な戦闘を再現して楽しむ。

 

南北戦争は軍服の需要を高め、それによって既製服産業が発達した。

 

アメリカの中西部の町で、1880年代に、日曜日にアイスクリーム・ソーダを客に売ってはいけないとの条例が作られた。喫茶店主は頭をひねり、アイスクリームにシロップをかけたものを売った。愛称がサンデーのソーダ。なにかをかけたのをサンデー(sundae)と呼ぶようになったのは、そのためだ。

 

ユダヤ教、初期のキリスト教では、一日は日没からはじまった。クリスマス・イブとは、本来、クリスマスの一日の前半である。ニューイヤーズ・イブも同様。前夜の意味になったのは、かなりあとから。

 

ノアの箱舟の話は、聖書以前のシュメール人叙事詩のなかに出てくる。大洪水にそなえて舟を作れとのお告げを受けた男。洪水のあと、鳥を放って陸地をさがす部分も同じである。

 

・芝居で有名なシラノ・ド・ベルジュラックは、実在(1620〜55)の人物。大鼻で決闘好き。詩人、劇作家、そしてSF作家。月への旅行の物語を書き、ロケットの原理を考案した最初の人。

 

蛍の光はバーンズの1796年の作とされている。しかし、彼は手紙のなかで、「これは昔からの曲で、老人が歌っているのを譜にした」と書いている。現実かどうかはわからないが。

 

ヒュー・デイリーは野球の現役中(1882〜87)に、セカンド、ショートを守備し、いくつかの大リーグチームのピッチャーをつとめた。その成績は、ノーヒット一回を含む74勝。1ゲーム19人から奪三振。みごとなものだ。彼は一方の腕がなかったのだから。

 

・初期の野球のルールでは、どっちのチームが先に21点をとるかだった。

 

セントルイス・ブラウンズは、1951年、客集めのため、身長約1メートルの選手を加入させ、背番号は「1/8」。一回だけバッターボックスに立ち、四球で出塁した。以後は禁止となった。

 

中世は、入浴しなかった千年とも呼ばれる。ヨーロッパの人たちは、裸は罪との教会の指示に従ったのである。イギリスではじめて石けんが作られたのが、1641年。宗教的成約はゆるんでいたが、課税が重く、産業的な発展はおそかった。

 

あやとりは、世界各地で楽しまれている。民俗学者にとっての、なぞだ。ニュージーランドマオリ族、北米インディアン、エスキモー、アフリカ人など、交流がないのに、両手間のひもで、まったく同じ形を作るのだ

 

大富豪カーネギーは、財産ができ、としをとるにつれ、金銭ぎらいになった。見るのもいやと、持ち歩きもしなくなった。そのため、切符なしとされ、ロンドンの電車から降ろされたことがある。

 

・インドのムガール帝国の第4代皇帝ジャハーンギールの支配時代(1605〜27)には、ハーレムに王妃が300人、女性が5000人、同性愛用の少年が1000人いた。ペットは、ゾウが1万2000、牛が1万、ラクダが2000、シカが3000、犬が4000、ならされたライオンが100、水牛が500、伝書バトが1万。

 

グラハム・ベルは、電信の改良をやっているうちに、電話を発明した。

 

ニュートンは1665年、3つの原理を発見した。微分積分法、光学の基礎のスペクトル構成、万有引力、いずれも画期的なもの。当時、23歳だった。

 

エジソンは学校での成績があまりにひどく、教師をしたことのある母親は退学させ、自分もと落ちこぼれには、ほかにニュートンパスツールアインシュタインなどもいる。

 

数学者ガウスは、1807年、ある問題に熱中していた。医者がそばへ来て、二階で奥さんが既得だと知らせた。すると、目をそらさず、つぶやいて、「待つように言ってくれ、もう少しで解答が出る」。

 

・米政府の調査によると、これまで試みられた減量方法は、2万8000種ある。しかし、有効適切なダイエット法、絶食である。

 

1850年ごろまで、靴は手で作られ、左右の別はなかった。サイズは幅の大小の2種あるだけ。右足用、左足用のセットが出現したのは、機会が製造するようになったから。

 

マルコ・ポーロは中国で、揚州の市長の仕事を3年間つとめた。

 

・1935年に、ペルシャが国名をイランに変えたペルシャと呼ばれていた以前の国名が、イランだった。

 

・世界で最も多い名前は、中国風のチャンでもなく、英語風のジョンでもない。モハメッドである。

 

・パリ名物のエッフェル塔は、1909年に解体の司令が出そうになった。しかし、フランスの無線通信にとって重要なアンテナが上に備えつけられており、中止された。

 

アメリカにおける殺人は、日本の200倍の率である。拳銃が自由に買えるため。1963年から10年間のベトナム戦での戦死者は4万6000人、国内では同じ期間に、8万4000人が銃で死んでいる。

 

・超大型タンカーは、普通の速度の16ノットで航行中、停止するまで約20分かかる。慎重に扱うべきもの。

 

いや〜〜オモシロすぎる!!!トリビアの泉再開してほしいなあ。超オススメです!(・∀・)

 

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