「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「古代日本の超技術」(志村史夫)

 
子どもの頃から「日本の不思議」系の本を読んで、ずっと不思議に思っていた大阪府堺市仁徳天皇陵。今は大仙古墳っていうんだね。10年くらい前にはじめて行ったときにあまりの大きさに感動したわー!!!
 

なぜ、前方後円墳が作られたのか!?というナゾが、まさかこの本で得られるとは思わなかったわー!!!ビックリ!!!
 
「シリーズ累計10万部突破!。現代科学で読み解く大好評の技術史ミステリー「国内編」の最新刊!あの時代になぜそんな技術が!?」そのエッセンスを紹介しよう。

・さまざまな分野で、世界中に「世界三大〜」とよばれるものがたくさん存在する。エジプト、クフ王のピラミッドと、秦始皇帝陵であるが、残る一つは大阪府堺市にある大仙陵古墳である。
 
 
①なぜ円墳と方墳を連結させるのか

②円墳と方墳が同時に、同じ場所に存在するのであれば、それらの被葬者は誰なのか
 
③祭祀場としての方形部が大き(広) すぎないか 
 
④祭祀場であれば、神社の拝殿の方向がおおむね決まっているように、その方向に一定の規則性がないのはなぜか
 
⑤被葬者が埋葬される円墳が最も重要であるはずなのに、方形部が円墳部と同等の高さの古墳 (仁徳陵、応神陵、白鳥陵など)や 、完全に円墳部を超す高さの古墳(清寧陵)が存在するのはなぜか

・私は今城塚古墳から帰ってすぐに、さまざまな情報手段を用いて「巨大古墳と水田開拓・拡張 との関係」を述べる文献はないか、必死に探した。その結果、不思議なことに「専門外」の農業土木技術者が書いた、はっとさせられるタイトルの『水田と前方後円墳という本に出合うことができた。

この『水田と前方後円墳、「日本史教科書に書かれていることや考古学で通説とされてい ることに対し、何ともいいようのない違和感を覚えるようになった」農業土木技術者・田久保晃 氏による大論文とよぶべき前方後円墳」論である。結論を先にいえば、この前方後円墳」論によって、私の「前方後円墳」に関する①~⑤の疑問は、すべてすっきりと氷解したのである。
 
・現代に生きるわれわれはまず、日本の食生活、社会の歴史において、米(稲)がいかに革命的な食糧であったか確認しておかなければならない。弥生時代の主な食料は、縄文時代に引き続いて採集で得られるドングリやクルミなどの堅果類 に加え、農耕で得られる畑作物だった。
 
縄文時代晩期に伝来した水田稲作は、日本の食に革命を起こした稲は長期間、同じ水田で作られながら連作障害が発生しない稀な作であるが、それは、水田に流れ込む水によって栄養分が補給され流れ出る水によって有害物質が洗い流されるためである。
 
なんといっても米は「うまい食物」であり、保存が利く栄養価の高い食物でもある。さらにnは交易の場において最も交換価値が高く、富をもたらす物質でもあった。
 
・つまり、手短にいえば、米がたくさん、安定して収穫できるクニがよいクニ、強いクニであり、そのようなクニの支配者が民衆から支持を得る支配者だった。
 
古墳の周濠を「溜池」として利用すれば、水田への水の安定的供給が可能になる。古墳周濠の容積を大きくすればするほど開拓可能な水田の面積が増し、結果的に稲の収穫量が増える。同時に、古墳周濠の容積が拡大するということは、墳丘を造るための盛り土の量が増すということであり、より大きな墳丘 の築造へとつながっていく。
 
・よって地域の水田を灌漑することを目的に造られた、と私は考えた。しかし、前方後円墳の円墳部が墓として使われたことも紛れもない事実である」と書いている 。
以上が、私の疑問①~⑤ すべてをすっきりと氷解させる結論である。
 
 
・民衆は「保存が利き、栄養価が高くうまい食物であり、さらに、交易の場において最も交換価値が高く、富をもたらす米」の増産のために、自ら率先して重労働に従事したのである。民衆が、三〇〇年の長きにわたって方形部合体型円墳の築造に労力を出し続けたモチベーションが、「自分たちのための米の増産」であったとすれば合点がいく。


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先日読んだ土偶を読む図鑑』の新発見と共通点があるね。「瑞穂の国・日本」ならでは、だね。
 
あらためて日本の良さを知ることができました。このシリーズ、いいなあ!超オススメです。(^^)