テレビでよくみかける脳科学者の澤口俊之先生。えっ?そうなの!?というデータや理論でナットクしちゃうよね。この本もそうでしたー!♪
「老いるほど『実力』は伸びる」!?高齢になるほど伸びる「実力」。高齢者の存在意義「幸福長寿」の方法(認知症の予防法も含む)etc…。科学的に(あまり専門的にならないように)お話しします」そのエッセンスを紹介しよう。
・本書での中心的なコンセプトは「老いるほどは実力は伸びる」 というものですが、これは脳科学的には常識です。その実力とは、 ざっくり言えば、記憶(知識と経験) をうまく活用して社会状況や時代に適応する能力で、 まさに高齢になるほど(記憶が概して増えるので)向上します。 この能力は良好な人生と当然ながら深く関係しますから、 高齢になればなるほど幸福感や人生の満足感も上がっていきます。 老いること、高齢になることは、素晴らしいことなのです。
・そんなバカな!老いれば人生は下り坂で、 心身も衰える一方ではないか。物覚えは悪くなるし、 老眼は進むし、耳は遠くなるし、体の動きは鈍くなるし、 息切れするし、勢力は落ちるし、 若い異性と恋に落ちることもないし、病気になりやすくなるし、 おまけに「老害」なんて言われたりするし……。なのに、 老いることは素晴らしいだと?寝言をいうな!!
・記憶(知識と経験) の量は高齢になればなるほど増えるのが普通なので、 その意味では高齢者の記憶力は優れています。そのため、 特にあまり意味がないような記憶は思い出しにくいのですが、 その一方で、 意味があって重要な記憶は高齢者でも引き出しやすいので、 そうした記憶を引き出す力は当然ながら若者と大差ありません。何かを新たに覚える能力(記銘)も、若者と比較して大差ないです。ただこれは「高齢者なので記憶力が低い」とは思っていない、ということが条件になります。
・こんな実験があります。「これから記憶力のテストをします。今から列挙するモノを覚えて、ここのコンビニでそれらのもの」をできるだけ多く買ってきて下さい」と依頼すると、若者たち(25歳頃)に比べて高齢者たち(65歳頃)が買ってきた者はかなり少ないです。
・ところが「魔法の言葉」を聞いてから同じことをしてもらうと、買ってきたモノの数は若者と大差なくなります。つまり、高齢者の記憶力はさほど劣っていないことになります。まさに「魔法」です。では、その魔法の言葉とは何か?この場合だと「性格テスト」です。
「これから『性格テスト』をします。今から列挙するモノを覚えて、ここのコンビニでそれらのもの」をできるだけ多く買ってきて下さい」
・こんな実験があります。「これから記憶力のテストをします。今から列挙するモノを覚えて、ここのコンビニでそれらのもの」をできるだけ多く買ってきて下さい」と依頼すると、若者たち(25歳頃)に比べて高齢者たち(65歳頃)が買ってきた者はかなり少ないです。
・ところが「魔法の言葉」を聞いてから同じことをしてもらうと、買ってきたモノの数は若者と大差なくなります。つまり、高齢者の記憶力はさほど劣っていないことになります。まさに「魔法」です。では、その魔法の言葉とは何か?この場合だと「性格テスト」です。
「これから『性格テスト』をします。今から列挙するモノを覚えて、ここのコンビニでそれらのもの」をできるだけ多く買ってきて下さい」
こういう言い方をして実験すると、若者よりもやや少ないか、あるいは、同じくらいになる、といういワケです。なぜか?「高齢者は記憶力が低い」という思い込みのせいです。
・高齢者(65歳以上)が世界的にいる、ということは、65年以上生きることが人間の本質であることを意味するからです。
やっぱり「老人力」がつくってスゴイねー!!!いいねー!!!年を取ることが楽しみになるよね。オススメです。(^^)