部活とクラブ活動ってあったよね!?部活はずっと野球部だったんだけど、小学生高学年のとき、落語クラブだった。中学生の時も落語クラブだった。「ろくろ首」「疝気の虫」「寿限無」を演った。その時、好きだったのが、初代林家三平師匠。それと『笑点』の三波伸介と桂歌丸師匠。大好きだったなあ!
その後、何十年もたって、落語好きが昂じて、『落語から学ぶプレゼンスキル』というセミナーをやることになった。落語との出会いも縁があるなー!♪
さて、この本。読むとモチベーションが上がる、喜多川泰さんの本。タイトルからわかるように、テーマは「落語」!
「人は皆、出会ったものでできている。金も夢も友もない上京したての大学生・暖平。
ひょんなことから落語研究会に入ることになり、“背負亭(しょいてい)こたつ”として高座に立つ羽目に!?累計100万部突破の名手がおくる、新しい自分に出会える人生応援小説」そのエッセンスを紹介しよう。
・最悪のデビュー戦だった。穴があったら入りたい。
・「笑いが起こらなくても、 まったく聞いてない人がいても気にしないで進めるんだよ。 みんな聞きたくて集まってるわけじゃないからね。 どんなことがあっても、反応したい練習だとおもってやりな」
・「正直、文聴さんは、バケモンだと思いました。 何なんですかねあのオーラというか、雰囲気というか。 出てきた瞬間にもうあの人の世界の中に引き摺り込まれちゃうんで すよね。ちょっと鳥肌がすごかったっす」
・『落語の登場人物はみんなどこか抜けてる。いや、 どこかどころかかなり抜けてる。欠点だらけなんですよね。 だけど、一つだけいいところが誰にでもある。 その一つだけのいいところで江戸の社会にちゃんと居場所をつくっ て、お互いにそれでよしとしているんですね。何の文句もない。 この部分を直せとか、もっとこうしろ、なんて相手に要求しない。お互い人間だから馬鹿なところとか、自分勝手なところとか、 あるよねってのが根底にある。そういう世界に憧れたんです』
・こういうのを『個性』ってんだよ。覚えときな。 師匠から教わった通り、まったく同じようにできるまで練習して、 間の取り方や、 表情の付け方まで真似してできるようになって演ってみるんだけど 、全然違うものになる。 そうやって現れてくるのが個性ってやつだ。
・あの人みたいになりたいと、 まるごとその人の真似をしようとしても、 どうしても同じものにはならない。 そうやって生まれる違いのことを「個性」という。
・「お前はさぁ。出会ったものでできているんだよ」
・『世界はこんなもんだ』『世の中はこうだ』『 俺にはこんなことしかできない』『俺はこういう奴だ』と『世界』 や『自分』を認識している。 そう判断するに至った情報はどこから得た?お前の目と耳、肌、 といったたった一つの窓だ。
・そもそも『こ・こたつ』が認識している世界が、 本当の世界とは全然違うものだったら? これまで見てきた世界があまりにも狭く偏った世界で、『こ・ こたつ』が間違った認識をしていたら? お前に出してくる命令は全部大間違いってことになる。俺たちは、 何を見るか、何を聞くか、何を感じるか、 何を経験するかによって、世界に対する認識が変わる。
・大人になるといいうのは、こういった出会いと別れ、 言葉にできない複雑な感情を何度も経験していくことなのかもしれ ない。
いいなあ。何かをはじめるきっかけってヒョンなことからだよね。人は出会いによって変わるよね。さあ、これからどんな人に会えるかな。超オススメです。(^^)