「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「ロールレタリング 手紙を書く心理療法の理論と実践」(岡本茂樹)

あっという間に12月だねー!今年もたくさん本を読みました。中でも岡本茂樹さんの本は衝撃的だったねー、心を揺さぶったねー!♪ コレコレ!♪

 

▼「いい子に育てると犯罪者になります」(岡本茂樹)

 

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「凶悪犯罪者こそ更生します」(岡本茂樹)

 

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さてこの本は「ロールプレイング」じゃなくて「ロールレタリング」の本。これがまたいいんだ、感動するんだっ!!!
 
「心理面接の現場でロールレタリングを活かすために、臨床の実践から基礎理論と面接技法、さらには実践事例まで体系的にまとめた、経験豊富な著者による基本書」そのエッセンスを紹介しよう。
 
すべては本音を書くことから始まる本書に登場する若者たちは、彼らにとって重要な他者ー多くは養育者である親ーに対して、不満や怒りといった否定的感情を出すことから自分自身をみつめ、他者への理解を深め、人間関係を改善している。思春期を過ぎた頃になって、初めてロールレタリングに自分の本音を書き、寂しさやストレスといった心の奥底にあった内面の問題と向き合っている
 
自分の本音を誰にも言えず、孤独を感じ、抑圧している若者が起こす問題の一つが、近年の若者の犯罪の特徴でもある2008年に秋葉原で起きた25歳の若者による無差別殺人事件は今でも記憶に新しい。今の思春期から青年期に至る子どもや若者たちの性格の傾向として、筆者はまじめで「素直」であることを挙げたい。問題の一つとして挙げられることは、今の子どもや若者たちは自分の思いを誰かにしっかりと聴いてもらえる体験が不足していることである。逆にいうと、自分の思いをしっかりと表現して他者に受け止めてもらえるだけでも、人は健康になれるということである。
 
「ありのままの本当の気持ち」を書くことが、心理療法としてのロールレタリングの実施方法である。自分の思いを文字に表すなかで、不満や怒り、喜びなどさまざまな感情を表出し、ときには涙を流して自己の変化を実感している。自分の内面の問題と向き合うことで気づきが生まれ、人は変われる。これが、本書の根底に流れる理念である。
 
・ロールレタリングは青年期だけの者に限るわけではない。紙と鉛筆さえあれば誰でもロールレタリングに取り組むことができ。その点では、今学校で悩みや問題を抱える小・中・高校の児童・生徒の心のケアや、中年期から高齢期に至るまでのさまざまな人たちの心の悩みの解決法としてもロールレタリングは活用できる。
 
・問題は、今の子どもや若者たちは、ネガティブな感情を心の奥底に抑圧していても、それを吐き出す場面がほとんどないことである。心のなかに苦しみやストレスを抱えながら生活することは、良好な対人関係がとれなかったり、問題行動を起こしたり心の病気になったりする要因にもなるのである。
 
・親の言うことは正論である。しかし正論は正論であるがゆえに、反論の余地がない。
 
・良好な対人関係とは、つまるところ、本音で話し合える人間関係のことである。
 
子どもが問題行動を起こしたときこそ、彼らの心に耳を傾けるときである。心の底にある不満や怒りを彼らが全部吐き出したとき、初めて彼らの心に自分が起こした問題行動への内容が生まれてくる問題行動を起こしたときこそ、本当に立ち直るチャンスなのである。
 
・心が健康になることは、体が健康になることと同じである。たとえは悪いが「ウンチ」と「ご飯」である。朝、しっかりウンチをして、すっきりして学校や職場に出かけることができる、長い間ウンチが出ないと体調が悪くなることもあるだろう。このことは心にも当てはまる。「心のウンチを出す」のである。
 
ワタシもそうとう抑圧されている気がする(笑)。一度やってみようなかな!?超オススメです。(・∀・)