「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

「孤独と不安のレッスン」(鴻上尚史)

 

最近、ハマっていて全著作読破をねらっている劇作家、演出家の鴻上尚史さん。ビジネスにも役立つヒントがいっぱいなんだよねー!♪

この本、タイトルに惹きつけられましたー!♪ いつも漠然としたモヤモヤをかかえているワタシ。さっそくレッスンを受けよう。そのエッセンスを紹介しよう。

 

・今、あなたは一人でこの本を読んでいるはずです。この本を読んでいるあなたは、一人で、孤独です。孤独と向き合う自分を感じています。けれど、孤独には「本当の孤独」と「ニセモノの孤独」があります。現代を生きていて、不安でない人はいないと思います。でも不安には「前向きの不安」と「後ろ向きの不安」があるのです。「前向きの不安」には、あなたに生きるエネルギーをくれます。「後ろ向きの不安」は、あなたのエネルギーを奪います。


どんなに成功しても、成功した瞬間から、不安に苦しめられます。「選ばれてあることの恍惚と不安と、二つ我にあり」とフランスの詩人は語りました。どんなに幸福な瞬間にもも、不安はあなたの心から立ち去りません。まして、やっかいな問題を抱えている時は、ずっとあなたの心に居座り続けます。だからこそ、不安でも、「前向きの不安」にとらわれましょう。「本当の孤独」と「前向きの不安」を生きましょう。「ニセモノの孤独」と「後ろ向きの不安」ではなく。

 

「本当の孤独」とは、自分とちゃんと対話することなのです。一人だったからこそ、自分の一番深い部分と対話できたのです。自分が「本当は何をしたいのか?」「本当は何を考えているのか?」を知るためには、ちゃんと一定の時間、何もせず、退屈し、孤独になることが必要なのです。


有能なセールスマンとは「他人の欲望に敏感な人」のことです。ですが、相手の欲望だけをいつも考えていると、だんだん「自分は本当は何がしたいのか?」ということが分からなくなってきます


・よく、初舞台の子供が堂々と演じて「天才子役」なんて言い方をされたりします。が、その子役が、だんだんと舞台を経験していくと、のびのびと演じられなくなります。舞台の怖さを知って、普通の俳優になっていくのです。何も知らなければ、不安に怯えることもないのです。経験を積んでいくことで、怖さを知るようになるのです。そして、不安が生まれるのです。


・ある時、知り合いの人が「毎回、成功させようと思わなくていいよ」とアドバイスしてくれました。「だって、名打者と言われている長嶋さんや王さんの就寝打率って、3割なんだよ。10割バッターだと、体も精神も持たないよ。3回に1回でいいんだよ。それで、歴史に残る名選手なんだから」


あなたにとって、何点が満足するものですか?100点以外は、全部同じですか?

 

鬱病は、心の風邪だという言い方をされますが、風邪ではなく骨折だと力説しているお医者さんもいます。風邪は、放っておけば多くの場合は治ります。が、骨折は、まず病院に行かないとちゃんと治らないからです。少しも恥ずかしいことではないのです。まず、病院に行ってください。


不安とトラブルは違います。トラブルは、問題が具体的なのです。けれど、不安には、やることはありません。

 

「考えること」と「悩むこと」は違うのです。考えるっていうのは、調べたり、人に聞いたりもするよね。悩むっていうのは、ウダウダすることだよ。長い間悩んでも、なんの結論も出ないし、アイデアも進んでないだろ。考える場合は違うよ。長時間考えれば。いろんなアイデアも出るし、意見もたまる。な、悩むことと考えることは違うんだよ。

 

ジャイアント馬場「他人から聞いた話は、直接本人には確かめるまでは信じない」

 

・占い師さんが語る人間の悩みは「人間関係、お金、健康」です。これに「夢」を入れれば、ほぼ相談の全部だそうです。

 

そおかあ!ワタシが直面しているのは「悩み」じゃなくて「考え」ていることだったのかあ!♪ 心がすーっと軽くなりました。オススメです。(^^)